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【この1枚】浦和FWユンカーが放ったセクシーボレー。次の瞬間、魅せる

富山戦、浦和のユンカーが決勝ボレー!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

天皇杯2回戦、それまで富山GK西部洋平がゴールに鍵をかけていたが。

[天皇杯2回戦] 浦和 1-0 富山/2021年6月9日/浦和駒場スタジアム

 天皇杯2回戦、J1リーグの浦和レッズがJ3リーグで現在首位に立つカターレ富山に1-0の勝利を収め、3回戦にコマを進めた。

 決勝点を奪ったのは、加入から好調をキープするデンマーク人ストライカーのキャスパー・ユンカーだった。

 主導権を握りながらもゴール前の分厚い壁をなかなか攻略できない。そこを何とかこじ開けても、この試合に燃える元浦和のGK西部洋平の好守に阻まれてしまう。

 粘り強く攻め続けてきたなか、ユンカーがまさにワンチャンス――一瞬できた隙を見逃さなかった。

 この日先発で抜擢された新人の大久保智明が、ようやく持ち味のドリブル突破から左サイドを打開することに成功。中央で待つユンカーにパスをつける。

 ユンカーは左足のアウトサイドでトラップすると、ボールが斜め前へ。そこでちょうどゴールへの道が開けたが、西部も構える。

 そして、この写真のようにスナイパーのような鋭い眼差しをボールに向けて、力のこもったシュートモーションに入る。

 するとユンカーはボールを捉える瞬間、すっと力を抜いてミート優先にする。「面」を作って対処しようとしていたGKのタイミングをズラすとともに、地面を叩くゴロのシュートを選択して、正確にゴールネットを揺らしてみせた。

 コンマ数秒の間に、目まぐるしく相手陣内の状況が変わっていくなか、(とにかく思い切り左足を振りそうになりそうだが)ストライカーらしい最良といえる決断を下し、待望のゴールをもたらした。

 試合展開的にも、相手に与えたダメージは相当だった。クレバーかつストライカーの本能が感じられる魅惑のショットだった。

 観る者をも魅せたユンカーのセクシーボレー弾。浦和が“ホーム”の拍手の後押しを受けながら手堅い勝利を収め、13日には再びこの駒場で、アウェーにて2-1の先勝を収めたルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦、ヴィッセル神戸戦に臨む。ユンカーが、再びあっと驚かせてくれるか。

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[文:サカノワ編集グループ]

 

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