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【神戸】山口蛍が警鐘「ピリッとした緊張感が薄れてきている」浦和に1点差、ルヴァン杯敗退

神戸の山口蛍。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「たまたま失点につながっていなかっただけ。その積み重ねがこういう大事な時に出る」

[ルヴァン杯 PO第2戦] 浦和 2-2 神戸/2021年6月13日/浦和駒場スタジアム
※2試合トータル4-3で浦和が決勝トーナメント(プライムステージ)進出

 ヴィッセル神戸のMF山口蛍が、試合には引き分けたものの今大会敗退の決まったルヴァンカップ・プレーオフステージの浦和レッズとの第2戦のあと、オンラインによる取材に応じた。ロシア・ワールドカップ(W杯)日本代表ボランチは“惜しい”ものの勝ち切れない試合が続くことに、「これまでたまたま失点につながっていなかっただけ。その積み重ねがこういう大事な時に出ることを、もう少しみんな理解してやらないと」と警鐘を鳴らした。

 77分にアンドレ・イニエスタのスーパーな直接FK弾が決まり、この試合は2-2で引き分けたものの、2試合トータル3-4に。あと1点決まればアウェーゴールルールにより大逆転という粘りを見せたものの及ばなかった。

 失点はいずれもミスであるとともに個で競り負けたもの。ハイラインの戦術を志向しているが、背後を突かれたキャスパー・ユンカーに追いつけなかった。

 山口は決して偶然の失点ではなかったと厳しい口調で言った。

「(失点シーン、数的優位だったはずだが?)クリア気味一発で行かれてしまうのは、やはりリスク管理がなってなかったと思います。そういうのは今日だけでなく、シーズン始まってから何回かあったなか、たまたま失点につながっていなかっただけでした。その積み重ねがこういう大事な時に出る。もう少しみんな理解してやらないと、また大切な時に失点してしまいます」

 W杯も経験している山口の言葉だけに重みもある。

「この教訓をしっかり生かして、次やっていかないと。試合には負けなかったけれど先に進めなかったということを、自分たちにとって意味のあるものにしないといけない。悪いところはしっかり見つめ直してやっていかないと、チームとしての成長はないかなと思います」

 とはいえ、あと1点という状況までよく挽回できたのでは――。その前向きな捉え方に山口は、冷静に言った。

「最近は最後に追い付いたりすると、よくそう言われます。ただ、まずビハインドの状況を作ってしまっている。もちろん結果的に最後みんなで頑張って追い付いているのはあるかもしれませんが、それまでに自分たちは失点している。まずそこを見つめ直さないと。最近は失点が続いています。シーズン開幕した頃のような守備のピリッとした緊張感が薄れてきているのかなと。そこはもう少ししっかりやっていかないとダメだと思います」

 一方、この第2戦の試合運びの“狙い”について、神戸のボランチは前向きに捉えていた。

「試合運び的にはウチがボールを持って支配する時間が続きました。第1戦のホームでは、相手に余裕を与えすぎていたので、そういったを選択を与えなかった意味では、上手くいったと思います。攻め込まれた時間も少なく、ただ結果に表れているように、自滅だったかなと思います」

 神戸は16日、天皇杯2回戦で鈴鹿ポイントゲッターズと対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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