【札幌】金子拓郎2発、ミシャ「夏の移籍期間が心配だ」
札幌のペトロヴィッチ監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「半分冗談で半分本当」。大分に2-0、リーグ連勝&4試合負けなし。
[J1 18節] 札幌 2-0 大分/2021年6月19日/札幌ドーム
J1リーグ18節、北海道コンサドーレ札幌がプロ3年目の金子拓郎の2ゴールで、大分トリニータ戦に2-0の勝利を収めた。札幌はこの国際Aマッチ期間の中断を挟み、リーグ2連勝、4試合負けなしと好調をキープ。一方、大分は連勝ならず。
札幌は前日に目下リーグ得点ランキング1位の12ゴールを決めているブラジル人FWアンデルソン・ロペスについて、移籍に向けて交渉が行われていると公式サイトで報告。そうしたなかで選手のやり繰りを行う札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は試合後のオンラインによる記者会見で、金子ら若手の台頭について質問を受けて、次のように語った。
「ここから夏の移籍期間が続きます(欧州主要リーグはすでに開始、Jリーグは7月16日から)。彼がどこかに持って行かれないか心配しないといけませんね。もしかしたら、今日(2ゴールを決めたが)1点だったら狙われなかったかもしれません(笑)。半分冗談ですが、半分本当に心配しなければいけません」
ミシャはそのように“半分冗談”で語って、次のように続けた。
「我々のチームには、今若くて、非常に大きく成長してくれている選手たちがいます。(田中)駿汰、(高嶺)朋樹、タク(金子)、(小柏)剛。そうした選手たちが進化しながらチームのため、よく戦ってくれています。進藤(亮佑)、(鈴木)武蔵、ソンユン、そして今回のロペス。主力級の選手がこの1、2年で移籍していくなか、そうした選手たちが伸びてきてくれているのは、チーム全体としての仕事が上手くいっていることの証だと感じます」
選手を育てながらチームを勝たせていく。その札幌の循環ができていると胸を張る。が、ペトロヴィッチ監督はその歩みを止めてはいけないとも強調する。
「札幌の宿命として、良い選手が出てくれば、他チームに抜かれていきます。私たち札幌は、若い選手を育てていくサイクルを止めてはいけません」
そのように競争の中で有望なタレントが出てくることを、指揮官は喜びつつ心配もしていた。
注目記事:【札幌】アンデルソン・ロペスが「移籍を前提に協議と準備」。4億円以上で、武漢に売却か
[文:サカノワ編集グループ]