【浦和】クラブ認識不足で、GK鈴木彩艶が出場できず「エントリーに必要な申請が行われていなかった」
浦和の鈴木彩艶。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
出場した直近の湘南戦も必要な申請を怠っていたことが判明。代表活動を挟むなかで…。
[J1 19節] 柏 0–2 浦和/2021年6月23日/三協フロンテア柏スタジアム
J1リーグ19節、浦和レッズが宇賀神友弥と柴戸海のゴールで、柏レイソルに2-0の勝利を収めた。浦和はリーグ戦、2分1敗と挟み4試合ぶりの白星。一方、柏は4連敗、8試合勝ち星なし(1分7敗)。
この試合、前日に東京オリンピック日本代表チームのバックアップメンバーに選ばれたGK鈴木彩艶がメンバー外となった。日本代表GK西川周作が7試合ぶりにフル出場し、塩田仁史も今季初めてリーグ戦でベンチ入りしていた。
その西川がビルドアップを含め攻守両面で活躍し、センターバックに抜擢されたオーストラリア代表DFトーマス・デンも決定機を防ぐなど高いパフォーマンスを披露。そして64分に宇賀神、81分に柴戸とゴールを重ね、浦和がシャットアウトで理想的な勝利を収めた。
そして試合後、クラブは『Jリーグエントリー資格認定委員会への未申請による鈴木彩艶選手のリーグ戦出場について』と題したプレスリリースを発表。新型コロナウイルス対策の公式検査へのクラブの認識不足で、鈴木が柏戦に出場できなかったことを報告した。
そのうえでクラブは「(鈴木の欠場の理由について)Jリーグへエントリーに必要な申請が行われていなかったためであることをご報告させていただき、 本人を含む、すべての関係者さまへ心よりお詫び申しあげます」と謝罪している。
鈴木はU-24日本代表に選出され、6月5日と12日の国際親善試合のためチームを離れていた。その期間、チームはJリーグ公式検査を実施。代表活動のため公式検査を受けられなかった鈴木について、日本サッカー協会(JFA)によるPCR検査の結果をもって、Jリーグエントリー資格認定委員会に申請し、エントリー資格の認定を受けなければいけなかった。
鈴木はJFAのPCR 検査で陰性判定だったが、クラブの認識不足が原因でJリーグへの申請を怠っていたことが判明。その結果、柏戦の欠場が決まった。
クラブは「選手本人には瑕疵はなく、すべてクラブの不手際によるものです」と謝罪。 また6月20日の18節・湘南ベルマーレ戦(●2-3)では、試合へのエントリー資格がないことをクラブは確認できていないなか、鈴木をエントリー・出場させていたことも分かった。
浦和はJリーグに報告し、詳しい調査と確認の上で、判断を受ける予定。鈴木については、27日の試合に向けて、Jリーグエントリー資格認定委員会へ手続きを行う予定ということだ。
改めてクラブは「今後このような事態が起きぬよう、再発防止に努めると共にJリーグを含む関係各所と連携して取り組んで参ります。改めまして、このたびはクラブの不手際により鈴木彩艶選手、対戦相手である湘南ベルマーレさま、柏レイソルさまをはじめ、ファン・サポーターの皆さま、パートナー企業各社さま、日ごろご支援いただいている全ての関係者の皆さまに大変なご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申しあげます」と謝罪している。
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[文:サカノワ編集グループ]