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【琉球4-0松本】清武功暉がハットトリック。初陣大敗、名波浩監督「こびりついた後ろ体重の意識をまだ剥がし切れなかった」

オンラインによる記者会見に応じた松本の名波浩監督。協力:FC琉球

山田真夏斗のスタメン抜擢も結実せず。

[J2 20節] 琉球 4-0 松本/2021年6月26日18:33/タピック県総ひやごんスタジアム

 J2リーグ20節、FC琉球が清武功暉のハットトリックと風間宏矢のゴールで、松本山雅FCに4-0の勝利を収めた。松本は名波浩新監督の初陣となったが、悔しい大敗での船出となった。

 立ち上がりは2年目のMF山田真夏斗がプロ初スタメンに抜擢するなど前節からスタメン4人を入れ替えた松本が、勢いを持って琉球陣内で試合を進める。しかし、そこを凌いだホームチームが次第に持ち味であるパスを主体としたスタイルで主導権を握る。

 すると34分、ボランチに入るキャプテン上里一将の右への展開から、背後を突いた風間のクロスを清武が決めて先制!  その1分後、カウンターから阿部拓馬のパスを受けた清武が2点目を決める。

 後半に入っても、前へ向かおうとする松本を上手くいなしながら、51分、風間が決めて3点目。そして57分、清武が強烈なミドルを突き刺してハットトリックを達成してみせた。

 試合はそのまま4-0でホームチームが勝利。松本はシュート14本、枠内7本に放つなど意欲を示したが、ゴールネットを揺らすことができなかった(琉球はシュート16本、枠内8本)。

 名波監督は試合後のオンラインによる記者会見で、次のように語った。

「ウイングバックがあまらず相手のサイドハーフやサイドバックまでピックアップしにいき、なるべく相手選手に後ろの選択をさせ、コンパクトフィールドとラインコントロールを小まめに調整していこうと送り出しました。我々がどのようにやってくるのか琉球が分からないところ、(立ち上がりは)チャンスを何度かできました」

 ただ15分過ぎ、そこでの駆け引きによって明暗を分けた。

「しかし試合巧者だと思いました。奪ったあとのファーストプレーの質が上がってきた15分過ぎから、琉球ペースになっていきました。セカンドボールを拾われたあと、(松本は)ちょっと後ろに重たくなり、ボールに行けないではなくて、行かないシーンが生まれていきました。こびりついた後ろ体重が、まだまだ剥がし切れてなかったと思っています」

 そのように、後ろに人数を余らせすぎて、しかもボールへ思い切ってアタックに行けなくなる、そんな状況の改善を重視していた。

 0-3とされたあと3枚替えも慣行した。システムを変更し、相手もメンバーを入れ替えたこともあり、松本が主導権を握る時間帯を増やした。しかし「最終的には点を取れませんでした」と、無得点に終わったことを悔やんだ。

「山雅サポーターの期待は非常に大きかったと思います。期待にそぐわぬ結果で申し訳なく思い、クラブに携わる全ての方に謝罪したいです。プラスアルファの部分が何個かあったので、そこを次、より多く見せていく努力をしていきたいです」

 そのプラスの部分は大きく二つ。しかしまだ選手に伝えていないということで、今回メディアには明かされなかった。

 いくつか見られた名波監督就任による変化。松本の新体制がいよいよ動き出した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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