【清水】井林章が恩師ロティーナ監督の魅力を語る「一つのキッカケで大きくチームが変わる」。広島からの加入会見で決意示す
オンラインによる加入記者会見に臨んだ清水の井林章。協力:清水エスパルス
「広島でサッカーをすることと、ここで気持ちを新たにサッカーをすることを天秤にかけた時――」
J1リーグのサンフレッチェ広島から清水エスパルスに完全移籍で加入したDF井林章(IBAYASHI Akira)が7月1日に新天地での初練習を終えたあと、オンラインによる加入記者会見に臨んだ。東京ヴェルディ時代にはロティーナ監督のもとでキャプテンを務め、J1昇格プレーオフ決勝まで勝ち進んだ経験を持つ30歳のセンターバックは、「自分の持てる力をエスパルスに最大限還元して、このチームがより強くなる一つの力になれるように頑張っていきたいと思います」と決意を示した。背番号は『38』。
井林は清水への移籍を決めた理由について、次のように語った。
「監督のロティーナさんがいることは、決断の中で大きなものがありました。広島でサッカーをすることと、ここで気持ちを新たにサッカーをすることを天秤にかけた時、また違う競争の場に身を置き、エスパルスの力に少しでもなることのほうが、一選手として成長できて、よりチームに還元できるのではないかと考え、この決断をさせてもらいました」
2017・2018年には東京Vで、ロティーナ監督のもとでプレー。2018シーズンはJ1昇格へあと一歩のところまで近づいた。井林は64歳になる智将の“魅力”を次のように語る。
「本当に緻密で理論的。柔軟な対応もできますし、ヨーロッパでの経験をもとにした戦術は、自分がこれまでやってきたサッカーにおいても、すごく共感する部分があります。やりやすさ、選手同士の距離感もすごく縮まる、一つのキッカケで大きくチームが変わるような、いいサッカーだと思っています」
全ては清水のために――。井林は覚悟と決意を口にする。
「センターバックをやる以上、周りを動かしたり統率する声がより必要ですし、緻密なポジショニングが求められます。何よりまずボールを奪うところを見せていきたい。J1は特に一発で決めてしまう素晴らしい選手が多く、そのなかで勝点を拾っていくため、そこを自分が見せていければと思います」
井林が王国・清水で新たな挑戦を開始した。
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[文:サカノワ編集グループ]