【U-24代表】ビースト林大地が堂々1アシスト「そこの使い分けは、すごく意識している」。東京五輪目前、ホンジュラスに3-1
ビースト林大地が1アシスト!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ポストプレーから堂安の2点目を引き出す!
[キリンチャレンジカップ] U-24日本代表 3-1 U-24ホンジュラス代表/2021年7月12日19:30/ヨドコウ桜スタジアム
東京オリンピックを目前に控えて組まれたキリンチャレンジカップのU-24日本代表対U-24ホンジュラス代表戦、日本の林大地(サガン鳥栖)が4-2-3-1のセンターフォワードで先発出場し、1-0で迎えた40分にポストプレーから堂安律(PSVアイントホーフェン)のゴールをアシストした。試合は堂安の2ゴール、そして吉田麻也(UCサンプドリア)の先制点で、日本が3-1の勝利を収めた。
「フォワードなので今日はゴールを一番取りたかったです」
試合後のオンラインによる取材に応じた林は充実感を漂わせる一方、悔しさも滲ませた。
2列目に久保建英(レアル・マドリード)、堂安律、三好康児(ロイヤル・アントワープFC)とすでに国際Aマッチデビューを果たしているレフティ3人のミッドフィルダーのサポートを受けて、林はクオリティの高いパスを受けながら前線を牽引した。
「気の利く上手い選手が多いので、良い距離感で練習からできていて、今日はより多くそういった場面ができました」
動き出しが良ければ、好パスが供給される。そうして気持ちよくプレーできただけに、やはりゴールが欲しかったという。
そうしたなか、ポストプレーから堂安弾をアシスト――。体を張れるという“強さ”をゴールにつなげられたのは、チームにとって、そして林にとっても収穫となった。
「最初はキープして強引に前を向いてシュートを打とうと思ったのですが、律がいい位置に入ったのが間接的に見えたので、迷うことなくパスを選択しました」
本当は前を向いて勝負したかった。が、ポストプレーの選択肢も見せられたということだ。それは林にとって、収穫であり課題となった。
「チームが勝つことが一番なので、その場、その場に応じて、ポストプレーもできて、強引に前を向けて、いろいろできれば一番です。そこの使い分けは、すごく意識しています。(外国籍の大きなDFと対峙することについて)大学時代、レベルが上がれば大きい相手が増えていくことを意識し、体の付け方、重心、そこを意識して練習してきました。そうしたことを出せてきました」
そう語るビーストだが、「ゴール前を任されているからこそ、しっかり決めなければいけないです」と、一段とゴールを渇望していた。もともとバックアップメンバーだった24歳のビーストが正式にメンバー入りし、日に日に存在感を増している。
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[取材・文:塚越始]