「笑顔の多い合宿に」なでしこ高倉監督、メダル獲得へ好感触。東京五輪控え14日、なでしこJが強豪の豪州と対戦!
ウクライナ戦のあと、選手たちと話し合うなでしこジャパンの高倉麻子監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
FIFAランキングは日本10位、オーストラリア9位。
[MS&ADカップ2021] 日本女子代表 – オーストラリア女子代表/2021年7月14日19:20/サンガスタジアムby KYOCERA
東京オリンピック本番を目前に控え、なでしこジャパン(日本女子代表)が7月14日、オーストラリア女子代表と対戦する。
FIFAランキングは日本が10位、オーストラリアが9位。日本より上位との対戦は久々で、今年に入り初めて。日本の高倉麻子監督が13日、オンラインによる試合前日の記者会見に臨み、五輪初戦まであと1週間と迫るなかでの一戦の位置づけ、チームの状態などについて語った。
高倉監督は力のある国との対戦を喜び、日本の特長をより明確にする機会にしたいと言う。
「東京五輪初戦の21日を前にした最後の公式戦。オーストラリアという素晴らしいチームと対戦できることを嬉しく思います。FIFAランキング9位と対戦できることは、チームが今どういった状態かを把握する意味でも大切な試合になります。アジアの良きライバルであり、一緒に戦ってきた仲間でもあります。ヨーロッパやアメリカを想定した時、どこが私たちのストロングであるかをしっかり見極めながら試合を進めていければと思います」
選手たちにとってはこれまでになかったスピードやパワーを体感する機会になる。そのなかで日本の強みも実感できるはずだと期待を寄せる。
「世界トップレベルのフィジカル的なパワーとスピードは体感しないと分からないもの。女子の強豪と対戦し肌で感じられるのは大きいことです」
そのうえで指揮官は「選手には積極的にトライしてほしい。魅力的な攻撃をしていきたい」と“思い切り”を求める。
様々な巡り合わせにより東京開催のオリンピックで、指揮を執ることになった。が、こうしてコロナ禍に陥り、サッカーは宮城県以外が無観客となりそうだ。ただ、チームを率いて5年、高倉監督は泰然と構える。
「みんなサッカーという競技に人生をかけて戦ってきています。ただ上手くいかない時にこそ何をするか、どう考えるかが進化につながる。それが一番大切なことです。こうした特別な状況下、どのように物事を捉えるかが問われています。自分自身は、しっかり立っていたい、ブレずにやることをやりたい。選手には自分自身が懸けて戦ってきた、それを出し切ることに集中してもらいたいです」
高倉監督はチームに手応えを得る。これまで大きなケガもなく調整できている。感染症対策のため特別にバックアップメンバーを含めた22人枠に拡大されたことも(ベンチ入りは18人)日本にとっては大きなプラスで、一体感も増している。
「選手の状態は非常に上がってきています。非常に明るく、笑顔の多い合宿になっています。5人交代ということで、使える幅が増えて、それは間違いなく日本にとってプラス。(オーストラリア戦は)選手が自信を持って臨めるように、チームとして大切な90分にしたいです」
日本対オーストラリア戦は7月14日19時20分から、京都のサンガスタジアムby KYOCERAで行われる。TBS系列で全国生中継される。
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[文:サカノワ編集グループ]