【U-24代表】「今までめげずにやってきた」久保建英がスペイン戦へ「変わらず１日１日、目の前へチャレンジ」

積み重ね。変わらずその１試合に。

[キリンチャレンジカップ] U-24日本代表 – U-24スペイン代表／2021年７月17日19:20／ノエビアスタジアム神戸

　U-24日本代表の久保建英（ヘタフェCF → レアル・マドリード）が７月17日のU-24スペイン代表戦を前にオンラインによる取材に応じて、この一戦と東京五輪本番への意気込みを語った。

　日本の金メダル獲得へのキーマンとなるトップ下。育成年代にＦCバルセロナのカンテラでプレーし、18歳からプロとしても２シーズンに渡って活躍してきた国の同世代の代表チームとついに対戦する。その「スペイン」と対峙することについて問われると、20歳のレフティは次のように答えていた。

「僕がここにいるのは、これまでの指導者、チームメイトのお陰だと思っています。また自分の努力もありましたが、『スペインだから』、『日本だから』と別にそこにはこだわらず、今までめげずにやってきた自分を素直に褒めたいという気持ちもあります。けれども、まだスタートラインに立ったばかり。まずは17日の試合です。考え方はブレず、１日１日、目の前の近い目標からチャレンジできればと思います」

　そのようにあくまでも目の前の“一戦必勝”、そして１対１に勝つことへの思いを口にしていた。

　久保は12日のU-24ホンジュラス代表戦で先発出場し、80分までプレーしている。日本はこのスペイン戦のあと東京に移動し、中４日の22日に東京五輪GS（グループステージ）初戦の南アフリカ戦に臨む。

　そうした日程を踏まえると、森保一監督も「交代枠は11人。できるだけ多くの選手にプレーさせたい」と語っており、スペイン戦で久保にも無理をさせないと考えられる。

　何より日本が東京五輪本番で勝ち上がった場合、準決勝か決勝、あるいは３位決定戦で、スペインと対戦する可能性がある。いずれもメダルを懸けた重要な一戦だ。

　スペインは到着が１日遅れるなどコンディションも万全ではない。そう考えると、この一戦はその“本番”に向けたあくまでも前哨戦という位置づけになりそうだが――。

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[文：塚越始]