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久保建英フル出場、東京五輪へ収穫と課題。レアル・マドリードへ一旦復帰へ

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ヘタフェでのラストマッチ、トップ下でイエローカード3枚誘発。

[スペイン1部 38節] グラナダ 0-0 ヘタフェ /2021年5月23日(日本時間24日1:30)/ヌエボ・ロス・カルメネス

 スペイン1部リーグ最終節、ヘタフェCFの日本代表MF久保建英はグラナダCF戦にトップ下として先発し、今季二度目のフル出場を果たした。ゴールは奪えなかったものの、ファウルを受けて相手チームに3枚のイエローカードを誘発するなど厳しいマークを受けながらも勝点獲得に貢献した。

 東京オリンピックに向けた収穫と課題を得られた90分間だった。今回はU-24日本代表でのメインポジションとなっているトップ下で起用されて、好調なトルコ代表FWエネス・ウナルとともに前線を形成した。

 思い切った帰陣が求められるなどU-24日本代表とは戦術が異なるものの、そこで相手から徹底した厳しいマークを受けたことは、東京オリンピック本番でも想定できるシチュエーションと言えた。ファウル覚悟で向かってくる相手にどのように対応するのか――。かわせればビッグチャンスになり得るだけに、収穫と課題を得られた90分になった。

 あるいはFC東京やRCDマジョルカ時代で活躍できたように、時間とスペースがある4-4-2の右MFがやはり最適解なのか。そのあたりを探るのは、「金メダル」獲得を目標に掲げる森保一監督の重要な作業にもなる。

 ヘタフェはこれで2020-21シーズンの今季全日程を無事に終えた。前節のレバンテUD戦で決めた残留決定ゴールは、大きなインパクトを残し、ヘタフェの“救世主”となった。レンタル移籍中の久保の保有権はこのあと、一旦、所属元のレアル・マドリードに戻る。

 スペインに渡って3年目、2021-22シーズンはどのような選択をするのか。6月4日に20歳の誕生日を迎えるレフティが、改めて注目を集める存在になる。このあとは日本代表、そしてU-24日本代表の活動に合流する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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