【東京五輪】スペイン指揮官が「一番知っているのは久保。しかし非常に重要な選手だと分かった」と認めた日本のタレントとは?
日本の「金メダル獲得」への思いが込められた横断幕。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
U-24日本代表の警戒ポイントに「スピードのあるカウンター」を挙げる。
[キリンチャレンジカップ] U-24日本代表 1-1 U-24スペイン代表/2021年7月17日19:20/ノエビアスタジアム神戸
東京オリンピックの開幕を前にした最後の親善試合となるキリンチャレンジカップ、U-24日本代表対U-24スペイン代表戦は、堂安律とカルロス・ソレルのゴールにより1-1で引き分けた。
この世代の欧州王者として五輪に臨むスペインだが、航空機トラブルで出発直前に空港で1日足止めを食らうハプニングに見舞われた。そのため予定より1日遅れの14日に到着し、この日の試合を迎えていた。
スペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督は「今日の試合は予想通りインテンシティが高く、ハードな内容となりました。日本代表はフィジカルの面でスペインよりも良かったと思います。やはりスペインはまだ日本に来て間もなく、ハードな戦いを終えてまだ疲労を蓄積している選手もいます(EURO2020に出場した選手が6人)。ただ、そうしたなかでの内容に満足しています」と振り返った。
日本のどのような点に怖さがあると感じたか? その問いに指揮官はこう語った。
「日本の選手のスピードは速く、スピーディなカウンター攻撃が挙げられるでしょうか。スペイン代表がボールを持って、やや開いた形でプレーをしている状況では、そうした攻撃を受けがちでしたが、そこはスペインのディフェンス陣もよく守れたと思います」
そして日本で印象に残った選手について聞かれると、デ・ラ・フエンテ監督は次のように答えた。
「一番よく知っているのは久保(建英)選手ですが、今日は冨安(健洋)選手が非常に重要な選手であるとピッチで見せていたと思います。国際的なレベルの試合で対戦することに長けていると感じました。非常に目立っていたと思いますし、日本の攻撃の組み立ての中でも、とても活躍していました」
スペインは22日、札幌でエジプト代表と五輪本番の初戦を迎える。指揮官は「現地で日本の暑さに適応する準備をしてきました。ここから徐々に、この暑さに慣れていければと思います」と、コンディション調整をポイントに挙げていた。
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[取材・文:塚越始]