×

「最大の恐怖は日本ではなく…」南ア代表監督が東京五輪初戦へ心境吐露

いよいよ日本代表が22日、東京五輪に登場!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ノトアネ監督が22日の決戦に向けて記者会見。

[東京五輪 GL1節] 日本 – 南アフリカ/2021年7月22日20:00/東京スタジアム

 選手2人・スタッフ1人の計3人に新型コロナウイルスの陽性反応が確認された東京オリンピック・男子サッカーの南アフリカ代表だが、デイビッド・ノトアネ監督(David NOTOANE)が7月20日、22日の日本代表とのグループリーグ初戦に向けた記者会見に応じた。試合が無事に開催されることを願う指揮官は、複雑な胸のうちを明かした。

『ザ・タイムズ・オブ・インディア』によると、初戦目前の3人の離脱はショックも大きく、まさに出鼻を挫かれ、チーム内にも動揺が広がっている。一方、濃厚接触者と保健所に認定された21人は同日の検査で、陰性がいずれも確認されたことで、ひとまず想定された最悪のケースは回避できている。

 とはいえ、不安は拭えない。

 選手・スタッフは規定通り、出発前と入国後、そして選手村への入村後も検査を受けてきた。そうしたなかで、18日に陽性が一気に3人確認された。

 ノトアネ監督は「現在直面している最大の恐怖は(初戦の)日本代表ではなくて、選手たちの健康です」と心境を吐露している。とにかく、これ以上感染が拡大されず、陽性者3人も無事に療養すること。「健康」を最優先にしたいということだ。

 そして環境の適応にも苦しむ。

 現在、南アフリカは真冬。温暖なイメージがあるが、現在、夜間の気温はなんと零下になり、しかも湿度も低い。そこからまさに真逆である熱波の東京へ来た。

 ノトアネ監督は「まったく新たな環境に適応しなければいけません、高い気温、高い湿度。私たちは真冬の南アフリカからやって来たのです」と、この凄まじい暑さにも驚く。

 最悪のケースは、大会で「失格」となること。それだけは避けたいという。

「メンタル的には非常にタフです。ただ、なんのためにここに来たのか。何を期待されているのか。そういった要素を100パーセント力にするしかありません。もちろん、それも難しい状況ですが」

 基本的には陽性者以外、21日と22日(試合前6時間半前)の検査で陰性が確認されれば、22日の日本代表戦には臨めるレギュレーションとなっている。

 南アフリカの奇跡は起こるのか? U-24日本代表の選手たちにとっては、逆に絶対に落とせない一戦となる。

注目記事:【東京五輪】南ア代表監督が本音激白「ギロチンに乗っている」「キープレーヤーを失った」。敵は日本代表ではなく…

[文:サカノワ編集グループ] 

Ads

Ads