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『片膝つき』抗議、日本の主将・熊谷紗希が説明「みんなで人種差別について考えるキッカケに」│東京五輪女子サッカー

イギリス戦後の記者会見に応じた日本のキャプテン熊谷紗希。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

なでしこジャパン、イギリスとともにキックオフ前にアクションを起こす。

[東京五輪 GL2節] 日本女子代表 0–1 イギリス女子代表/2021年7月24日19:30/札幌ドーム

 東京オリンピック・女子サッカーのグループリーグ(GL)2節、なでしこジャパン(日本女子代表)はイギリス女子代表に0-1で敗れた。日本は1分1敗、イギリスは2勝。女子はグループ3位でも決勝トーナメントに進める可能性が残り(3位の3チーム中2チームが8強へ)、GL最終のチリ戦で勝利を収めれば無条件で8強に食い込める状況となった。

 この試合前、日本とイギリスの両チームの選手が、片膝をつく「人種差別」への抗議のアクションを起こした。女子のGL第1戦でも見られたアクションだが、国際オリンピック委員会(IOC)は今回、容認している。

 日本のキャプテンであり、ヨーロッパで長くプレーしてきた現・バイエルン・ミュンヘンの熊谷紗希は試合後の記者会見で、次のように、このアピールに賛同した経緯と意味を説明した。

「イギリスのチームが第1戦でもアクションを起こしていたのは知っていました。イギリス代表にいるチームメイトから『(第2戦も)やる』と聞いていました。そのうえで、私自身はヨーロッパでプレーしていて、昨シーズン中からのことも知っています。そこで昨日、日本の選手たちに話したところ、私たちもそういった人種差別について考えるきっかけになったこと、そしてイギリスの選手たちへのリスペクトの思いも込めて、全員で決めました」

 そのようにスポーツ界から、あらゆる面での差別をなくしていきたいという思いを込めて、発信をしたという。

 一方、あとがなくなった3日後のチリに向けて、なでしこのキャプテンは「勝点4あれば十分に上へ行ける可能性があると理解しています。チリ戦で勝つしかない状況になりましたが、先ほど試合後に全員で集まり『まだ終わっていないし、勝つために全員でやろう』と話をしました」と言う。むしろここからが、なでしこの逞しさを示す“本番”であると、逆襲を誓っていた。

熊谷は2試合連続、センターバックとしてフル出場。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

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[文:サカノワ編集グループ]