【なでしこ】英国に痛恨敗戦。なぜ「10番」岩渕真奈がベンチだったのか?選手交代で流れ変わらず
日本対イギリス戦、杉田妃和は奮闘したが――。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
高倉監督が語った理由とは――。
[東京五輪 GL2節] 日本女子代表 0–1 イギリス女子代表/2021年7月24日19:30/札幌ドーム
東京オリンピック・女子サッカー、なでしこジャパン(日本女子代表)はイギリスのエレン・ホワイトに決められ、0-1で敗れた。
日本は前節のカナダ戦(△1-1)から先発5人を変更。そのカナダ戦で起死回生の同点ゴールを決めた新「10番」の岩渕真奈、菅澤優衣香の2トップが控えに回った。
ボランチに林穂之香、前線に田中美南、さらにGK山下杏也加、左サイドバック宮川麻都、そして左MFには杉田妃和が入った。
林と杉田がこれまでになかった運動量でチームを活性化。2試合連続スタメン起用の塩越柚歩も素早い連動から球際に絡み、スイッチを入れる。
田中、林のミドルなど日本はテンポよくゴールに迫る。が、イギリスのゴールを攻略できない。
そして後半に入り、両チームともに選手を交代しながら、主導権を手繰り寄せようとする。そして、ややイギリスペースになるなか、三浦成美、遠藤純を投入して、やや前掛かりになった時間帯だった。
74分、右サイドからのクロスをホワイトに押し込まれる。中島依美と山下杏也加の呼吸が合わなかった、一つのミスを決められた。しかしやはり……あれだけ押し込まれていると、失点されるのは時間の問題だったか。
五輪は12チーム中8チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーション。3位の3チームのうち2チームが突破できるので、3日後のチリ戦に勝利すれば生き残れる可能性がある。まだ2位突破の望みも残っている。
高倉麻子監督は試合後、次のように試合を振り返るとともに、岩渕の状態について語った。
「攻撃の厚み、全体的なコンビネーション、シュートを打ち切るところをもう一度チームとして統一してチャレンジしたいです。(岩渕について)ちょっと万全というところではなかったです。また次に向けてやっていきたいです」
日本のメンバーは次の通り。
GK
山下杏也加
DF
清水梨紗
熊谷紗希(キャプテン)
南萌華
宮川麻都
MF
杉田妃和
中島依美
(80分 岩渕真奈)
塩越柚歩
(55分 籾木結花)
長谷川唯
林穂之香
(67分 三浦成美)
FW
田中美南
(67分 遠藤純)
◆控え◆
GK
池田咲紀子
FW
菅澤優衣香
◆監督◆
高倉麻子


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[文:サカノワ編集グループ]