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フランス代表FWジニャク「ステップが高すぎた」。本番前の韓国戦勝利で「幻想を抱いた」。東京五輪、日本に敗れGLで去る

東京五輪の日本対フランス戦、試合を決定づける三好康児のゴールが決まる。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

大幅なメンバー変更は「言い訳にならない」。

[東京五輪 GL3節] 日本 4–0 フランス/2021年7月28日/横浜国際総合競技場

 東京オリンピックのグループリーグ(GL)3節、日本代表が久保建英、酒井宏樹、三好康児、前田大然のゴールでフランス代表に4-0の勝利を収め、3連勝でA組を1位で突破した。日本は7月31日の準々決勝、B組2位のニュージーランドと対戦する。

 フランス代表にオーバーエイジで選出され、エースストライカーとして活躍したアンドレ=ピエール・ジニャク(UANLティグレス/メキシコ所属)が試合後に取材に応じ、そのコメントがサッカー専門誌『レキップ』の電子版に掲載された。

 今大会で南アフリカ戦でのハットトリックなど4ゴールを決めた35歳のストライカーは、次のように悔やむ。

「AからZまで複雑で、あるがままを言わなければなりません。私たちは全力を尽くし、チームは組織的にも肉体的にも準備できていました。言い訳はできません。11ゴールも決められるというのは、簡単な問題ではなく、この大会をより真剣に受け止める必要があります。結果、他のチームが私たちより優れていて、私たちには大会を去ることになったわけです」

 EURO2020との兼ね合い、さらにパンデミックの影響もあり、ビッグクラブが選手派遣を拒否。メンバー発表後、再び構成を入れ替える事態が起きた。しかしフランスのエースは「言い訳はしない」と言う。

「(参加して後悔している?)とんでもない。このチームで、より高みへ行きたかった。このジャージを着るのは光栄なことです。この選手たちと冒険できて誇りに思います。私たちは本当に全力を捧げました。しかし我々にとって、ステップが高すぎました。競争相手がいるわけで、敗れれば常に失望感があります」

「あっという間でした……。スペイン合宿、コートジボワールとの強化試合は不在で、6月の直前合宿で合流し、韓国との直前の練習試合では勝てました。あの試合で、私たちは幻想を抱きました。しかし本番の試合になると、選手たちは全く別のメンタリティを発揮します。韓国はホンジュラスに6-0で勝ったそうですね。競争は寛容ではありません」

 ただ、この結果を受けて、3年後のパリ五輪では、きっと十分な協力態勢を得られるのではないかとも期待する。そしてジニャクは最後、「大いなる冒険でした。ステップが高すぎる時は高すぎます。ただ、この日本戦の前には、(GL突破が)できると信じていました。(スペイン代表がEURO代表6人を派遣するなど)相手チームの編成を見ると複雑な気持ちです。3試合で11失点するとなると、あまりにも辛いです」と、改めて悔しさを吐露している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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