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あのビッグクラブ触手、鎌田大地はフランク残留も選択肢「目標は15点に絡む。できればゴールがアシストを上回りたい」

日本代表の鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

グラスナー新体制下で貴重な存在に。

 ドイツ・ブンデスリーガに所属する日本代表MF鎌田大地がこのほど、ドイツメディア『ビルド』のインタビューに応じて、複数のクラブから関心を寄せられているものの、フランクフルト残留も十分な選択肢であると語った。

 フランクフルトは昨季終盤、強化責任者のフレディ・ボビッチ取締役、さらにブルーノ・ヒュブナー・スポーツダイレクター(SD)の退任が決定。さらにアドルフ・ヒュッター監督が勝負どころのシーズン終了間際、ボルシア・メンヒェングラードバッハへの新シーズン移籍が決まった。

 そうした強化と現場トップの交代などゴタゴタのなか、チームは目標としていた欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を取り逃して5位でフィニッシュした。

 エースだったポルトガル代表FWアンドレ・シウバがRBライプツィヒへ移籍。ルカ・ヨヴィッチもレアル・マドリードにレンタルバックされた。他にも移籍の噂がくすぶるなか、昨季リーグ32試合・5得点・15アシストを記録した鎌田にも、ヨーロッパの複数強豪チームが獲得へ関心を示してきた。

 一方、フランクフルトはCL出場権を逃したものの、ヨーロッパリーグ(EL)に再び参戦する。そして昨季4位だったVfLヴォルフスブルクのオーストリア人オリバー・グラスナー監督が就任。ラルフ・ラングニック氏からの言葉で、RBザルツブルクの経営部門のスタッフから指導者に転身し、ここまで登り詰めてきた異色のキャリアの持ち主である。戦術的に硬直していたチームに大きな変化を与えてくれそうで、長谷部誠も評価を受ける。そういった環境は確かに鎌田にとっても新たな冒険で、楽しみが増すと言える。

 鎌田は『ビルド』のインタビューで、「私はここでの契約がまだ2年残っています。現在はアイントラハトでのシーズン開幕にフォーカスして準備しています。開幕に良い状態で臨みたい」と、意欲を示している。

「15ゴールに絡みたい。それは毎年の目標だと捉えています。できるならば、アシストよりもゴール数のほうが上回りたい。パスよりもシュートを打ったほうがいいかなという場面もありましたから」

 日本代表のトップ下はそのように具体的に目標も挙げる。

 チームとしては、東京オリンピック・ドイツ代表として来日していたラフナール・アヘに、新エースとしての期待が懸かる。そうしたなかで「また新たな競争が始まります」と、24歳のアタッカーは語っている。

 一方、日本代表として5、6月に帰国していた際には「チャンピオンズリーグにコンスタントに出ることが目標。もう、そんなに若くもないです」と、移籍の可能性に言及していた。一方、「(クラブの格的に)ただレベルアップすればいい、という話でもない」とも心情を吐露していた。

 この夏はEUROとコパ・アメリカ、さらに東京オリンピックの開催、さらには長引くコロナ禍の影響で移籍市場の動きも“慎重”だ。

 鎌田に関してはこれまで、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFC、イタリア・セリエAのASローマなどビッグクラブが噂に上がってきたが――。

 鎌田としては、この先が読めない「移籍」「去就」に関しては、そのプレースタイルにも似て、流れに任せていく形のようだ。

 加えてグラスナー監督も「空間認知能力とゲームインテリジェンスが素晴らしい」と鎌田を高く評価している。そうした状況を踏まえると、確かに鎌田中心の新生フランクフルトも見てみたい気もするが――。

 移籍市場は8月31日まで。まだ先は長い。

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[文:サカノワ編集グループ]

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