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横浜FMマスカット監督が合流し決意示す「アンジェの築いたスタイルがF・マリノスのアイデンティ。そこを軸に成長し向上させる」

チーム合流初日、横浜F・マリノスのマスカット監督がオンラインによる取材で決意を示した。(C)Y.F.M./写真提供: 横浜F・マリノス

メルボルン・ビクトリー時代、ポステコグルー前監督のもと「スタイルを持ち、どう信じるのか、その大切さを学びました」。6日のG大阪戦で初采配へ。

 J1リーグ 横浜 F・マリノスのケヴィン・マスカット新監督(Kevin MUSCAT) が8月5日、オンラインによる取材に応じて決意を語った。マスカット監督は新型コロナウイルス感染症防止対策のため、J リーグが一括管理する14 日間の待機期間(Jリーグバブル)を経て、同日にチームへ合流。6日のG大阪戦(19時開始、パナソニックスタジアム吹田)から指揮を執る。 

 マスカット監督は「(決定から合流まで6週間と長く難しい状況もあったなかでやって合流できました。シーズンの途中ですが責任感を持って来ました。F・マリノスに来られたことを嬉しく、そして楽しみにしています」と語ったうえで、次のように抱負を語った。

「3年半アンジェ・ポステコグルー前監督がここで作り上げたことを、まずしっかり私自身に落とし込んでいく作業があります。アンジェが築き上げてきたサッカーは、F・マリノスのアイデンティティになっていると思います。そこを軸に成長し向上させていくことを考えています」

 そのようにアンジェスタイルをベースに、さらなる進化を遂げたいという。

「(5日)今朝ようやくチームに合流できました。今日までリモートで練習や試合を映像で確認できています。スタッフとも話し合いを重ねてきました。今日みんなと会えましたが、初めてという感じはしませんでした。ただ個人のところは把握していますが、チーム全体をまだまだ見えていないところがあると思います。1日も早く全体のところを理解したうえでやっていきたいと思います」

 また、メルボルン・ビクトリー時代、当時のポステコグルー監督のもとコーチを務め指導者の道を歩み始めた。彼の「存在」について、マスカット監督は次のように語っていた。

「指導者になり、まず最初に監督の右腕として就いたのが、アンジェのもとででした。何を信じてやっていくか。どのように信じ続けるのか。『ただ信じる』だけでなく、スタイルについて全員で一丸となってブレずに貫く芯の強さ。彼と仕事をできた期間は短かったですが、スタイルを持ち、どう信じるのか、その大切さを学びました」

 そして今回の横浜FMへの監督就任が決まったあと、マスカット監督はアンジェから「心からおめでとう」という祝福の言葉をもらったそうだ。

 マスカット氏は1973年8月7日生まれ、47歳、オーストラリア出身。コーチ資格は「AFC Pro License」。現役引退後の2012年からメルボルン・ビクトリーのアシスタントコーチを担い、アンジェ・ポステコグルー監督(横浜FM前監督)を支えた。そして2013年、ポステコグルー氏の退任を受けて監督に就任。2014-2015シーズン、Aリーグのレギュラーシーズンとファイナルシリーズをともに制する「完全優勝」を成し遂げ、最優秀監督賞を受賞した。2020年にはベルギー1部シント=トロイデンVVを率いている。

5日に初めて全体練習に合流した、横浜FMのマスカット監督。(C)Y.F.M./写真提供: 横浜F・マリノス
合流初日、練習を見守るマスカット監督。(C)Y.F.M./写真提供: 横浜F・マリノス

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[文:サカノワ編集グループ]

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