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「岩尾憲のようなブレインに」浦和リカルド監督が平野佑一への期待を語る。今夏さらなる補強にも言及

浦和のリカルド・ロドリゲス監督(天皇杯より)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

武藤と杉本の退団を受け「ウインドーはまだ空いています」とアタッカー獲得も視野。

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が8月6日、9日に再開されるJ1リーグ北海道コンサドーレ札幌戦を前にオンラインによる記者会見に応じて、この中断期間の取り組みと後半戦への抱負などを語った。

 そのなかで、この日発表された水戸ホーリーホックのボランチ平野佑一を獲得した背景や狙いについて、指揮官は次のように語った。

「(レンタルを含む選手の今夏の退団について)後半戦は選手層が大切になると考えていただけに、彼らの移籍は少し予想外でした。これから選手にアクシデントが起きたり、累積警告などで試合に出られないこともあり、そこまであまりプレーしていなかった選手が、タイトルをもたらすためなどの大切な試合で、勝たせてくれる時期が必ずあります」

 そこに平野が加わることになった。

「そうしたなか平野選手が来ます。彼は攻撃のゲームメイクに加えて、守備面も期待しています。まだ若い選手で成長の余地もまだまだあります。彼はサッカーを理解していて、ポジショニングも非常に上手いので、ビルドアップの際にもそれが生きると思います。また、彼がボランチでプレーすれば、小泉(佳穂)選手を完全にトップ下にも固定できます」

 またスペイン人指揮官は平野の役割について、具体的に次のように期待を寄せた。

「ボランチの補強はチームに来た当初から考えていました。もちろんそのポジションの伊藤敦樹や柴戸海が非常にいい仕事をしていますし、金子大毅もピッチに立てば力になってくれています。また、例えば岩尾憲のようなチームのブレインになれるタイプを探していて、それが平野選手ができるであろうと期待して獲得しました。まだ若くさらに成長できる選手だと思います。スカウトや強化から紹介されて獲得に至りました。彼には加入してからも成長し続けることを期待しています」

 さらにリカルド監督は「この夏の移籍ウインドーはまだ空いていますので、特に武藤選手、杉本選手が抜けていった穴を埋められる補強ができるか、というところはあります」と、今後の補強――特にアタッカーの獲得に含みを持たせた。

 平野は1996年3月11日生まれ、東京都出身、25歳。174センチ・68キロ。キンダー善光SC ― 東京ヴェルディジュニアユース ― 國學院久我山高校 ― 国士舘大学 ― 水戸 ― 浦和。通算成績は、J2リーグ68試合・1得点、天皇杯3試合・0得点。

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[文:サカノワ編集グループ]

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