【横浜FM】浦和から加入の杉本健勇、上々デビュー「あれは決めたかった」一方で「楽しかった。それが一番」
杉本健勇。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
G大阪戦の投入直後にポスト直撃ヘッド、水沼弾をもたらす。9日は清水戦。
[J1 23節] 清水 – 横浜FM/2021年8月9日18:00/IAIスタジアム日本平
浦和レッズから横浜F・マリノスに期限付き移籍した杉本健勇が8月6日のアウェーでのガンバ大阪戦(〇3-2)で途中出場し、新天地デビューを果たした。投入直後にジャンプヘッドからポストを叩くシュートを放ち、その流れで試合を決定づける水沼宏太の3点目のゴールが決まった。
2-1とリードした73分に背番号「41」をつけて出場。天野純のコーナーキックに体半分ほど完全に競り勝って頭で合わせると、ボールはポストに――。その跳ね返りを天野が再び鋭く折り返し、水沼がピンポイントヘッドで叩き込んでみせた。
杉本は試合後のオンラインによる取材に応じ、上々のデビュー戦を振り返った。
「マリノスでの公式戦初戦、まず試合に出られたことを嬉しく思います。入ってすぐチャンスがあったので、あれはちょっと決めたかったです。ちょっともったいなかったです」
一方、28歳のFWは守備に神経を遣ったことも明かす。
「途中から入り勝っていた状況でもあり、少しディフェンスラインの裏を狙われることが多く、(相手DFなどに)簡単に蹴らせないよう、しっかり前から寄せて、プレスをハメるところは意識しディフェンスしていました。攻撃では、なるべくポジションについて追いすぎず、タイミングよく顔を出そうと意識していました。これからどんどん(チームで)やっていくにつれて、いろいろ噛み合ってくると思います。コミュニケーションを取り、今日よりもっと良くなると思います。チャンスがあったので、次は決めたいです」
そのプレッシングなど、ここからチームにプラスをもたらしていけると好感触を得ていた。ただ、狙うのはあくまで――。
「プレッシングは基本的に自分が行くと後ろは来てくれる感覚があります。二度追いせず、どんどん後ろの選手が前へ来てくれるので、そこはすごく僕の判断で行けています。終盤のほうがクロスのタイミングが合ってきましたが、自分がほしいところと味方が狙っているところがちょっと違うところがあるので、そこは試合後に話し合いましたが、どんどん要求していきたいです」
9日にはアウェーで清水エスパルスと対戦する。日本代表にも選ばれてきた28歳のストライカーは「俺はできると思っていますし、やらなければいけない。自分自身やっていて楽しかったので、それが一番だと思います」と頷き、勝点3をもたらすゴールを目指すと誓っていた。
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[文:塚越始]