本田圭佑が加入会見で語ったボタフォゴを選んだ理由「皆さんの情熱が僕の感情を揺さぶった」
ボタフォゴの加入記者会見に臨んだ本田圭佑(右から二人目)。※ボタフォゴTVより
英語と日本語で決意を示す。「成長した日本人選手の代表として、ブラジルに恩返しの気持ちを込めてここで活躍し、ブラジル人に認められたい」
ブラジル1部のボタフォゴFRへの加入が決まった元日本代表MF本田圭佑が現地2月8日、ブラジルのリオデジャネイロのニウトン・サントス・スタジアムでの記者会見と歓迎セレモニーに臨んだ。前日の空港には約2~3000人、この日のスタジアムには約1万人が訪れた。
セレモニーの前にはボタフォゴU-17の練習試合が組まれ、大勢の観客がメインスタンドを埋めたホームスタジアムでプレー。そんなところにも本田効果が見られた。
そして記者会見では「コンニチワ、ウェルカム・HONDA!」と声を掛けられ、やや緊張した面持ちの本田は次のようにボタフォゴを選んだ理由を語った。
「いくつかのオファーをヨーロッパとアジア、そしてボタフォゴからいただきました。何がベストか、家族やすべてに対して考え、決断することは簡単ではありませんでした。多くの人が僕を待っていてくれるのを感じました。SNSなどでアクションを起こし、コンタクトを取ってくれた。皆さんの情熱に感情が揺さぶられ、ここでプレーする決断に至りました。昨日の空港での光景にはエキサイトしました。こんな感情は味わったことがありません」
そのようにボタフォゴの背番号4は、英語で語った。また、東京五輪のオーバーエイジを目標としていること、そこで契約が見直されることについて、「今はボタフォゴでプレーすることだけに、フォーカスしています。(五輪後も)もちろんここでプレーしたいと考えています。空港に来ていただいた方たちを、さらに幸せにしないといけません」と話した。
そして多様性のもと成長を遂げてきたブラジルと日本の関係について、本田は次のように日本語で語った。
「日本とブラジルは親密な関係で、歴史がそう示してきたと思います。一方、サッカーの面では、ブラジルと日本の差はまだまだ歴然にあります。日本人がブラジルで活躍するのは極めて難しい状況にあります。そういった意味でも、僕にとって大きなチャレンジになると思っています」
そして多くのブラジル人選手がJリーグでプレーしてきたことに感謝をした。
「日本の歴史を振り返ると、多くのブラジル選手がプレーしてくれたことで、急激に成長することができました。今は当たり前のように、ワールドカップに出場できていますが、ある意味、ブラジル人の優秀な選手のお陰であり、感謝しないといけません。成長した日本人選手の代表として、ブラジルに恩返しの気持ちを込めてここで活躍して、ブラジル人に認められたいと考えています」
そして本田は改めて、このプレッシャーをパワーに変えてみせると誓った。”KEISUKE HONDA”は続けて語った――。
【続く】ブラジルのサッカー熱にものすごく驚いています。いい意味で、プレッシャーに感じています。