4年契約!三笘薫、ブライトン移籍とベルギーレンタル決定。「欧州のサッカーに慣れるため」クラブTDが説明。東京五輪メキシコ戦で意地の一撃
三笘薫。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
コロナ禍のJでの1年半、川崎サポーターへ「心残りは…」。
川崎フロンターレに所属する東京オリンピック日本代表の三笘薫(MITOMA Kaoru)が8月10日、イングランドプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍することが決まった。またブライトンは公式サイトで同時に、三笘が2021-22シーズン、提携するベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズにレンタル移籍されると発表した。
ブライトンのダン・アシュワース・テクニカルディレクター(TD)は次のように獲得の経緯とベルギーへのレンタル移籍について説明している。
「日本での活躍を受けて、カオルと契約できて嬉しく思います。彼の成長のため、私たちは彼をユニオン・サン=ジロワーズにレンタルすることにしました。彼がヨーロッパのサッカーに慣れ、異なる環境で自分自身を試すためです。彼は以前から注目していた選手なので、来季の彼の成長を楽しみにしています。ベルギーでのパフォーマンスも注意深く見守っていきます」
また三笘は川崎のファンとサポーターに向けて、次のように決意を示している。
「このたびブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍することになりました。僕はU-10からフロンターレアカデミーで育ちました。フロンターレはサッカーだけではなく人として成長させてくれたクラブであり、さまざまな思いがありますが、プロサッカー選手として常に向上心とチャレンジの想いを持っているために今回の決断となりました。
大学を経由してプロの世界に入ることができましたが、僕のサッカーに関するほとんどがフロンターレで学んだことです。このクラブには感謝の思いしかありません。
アカデミー時代、先輩たちの背中をずっと追いかけていました。Jリーグで活躍するだけでなく、海外のクラブで活躍する方たちもいます。僕も先輩たちに続いて世界の舞台で結果を出すことが、川崎フロンターレというクラブを世界に知ってもらえる、そしてクラブの発展につながると思います。
またアカデミーの代表としてそういう姿を見せることが、アカデミーの後輩たちやこれからフロンターレに入りたいと思っている子どもたちに希望を与えられると思っています。
プロになって等々力でプレーして、スタジアムの熱気を肌で感じてすごく高ぶるものがありました。これがプロの世界なんだと実感した記憶があります。トップチームでの約1年半。コロナ禍の影響で、子どものころから見てきた満員の等々力の中で、サポーターの皆さんの大きな声援の中で一緒にプレーすることはできませんでしたが、皆さんにはいつも温かい雰囲気と大きな拍手で後押ししてもらいました。
ありがとうございました。 チームメイト、スタッフ、そしてたくさんのサポーターの皆さん、たくさんの方々に支えられてここまで来ることができました。フロンターレで学んだことを生かし、これからサッカー選手としてもっともっと成長していきたいと思います。
最後に。去年僕の応援歌を作っていただいたのですが、その歌をスタジアムで聞けなかったのが心残りではあります。いつかまた等々力に帰ってきたときに、その応援歌を聞けたら嬉しいです。今まで応援ありがとうございました」
東京五輪のメキシコとの3位決定戦では意地のゴールを突き刺してみせた。この1年半でJ1リーグ50試合・21得点を決めた24歳のドリブラーが、欧州のステージに挑む。
より詳しく…東京五輪代表の三笘薫がブライトン移籍、川崎はマンチーニョ獲得へ
[文:サカノワ編集グループ]