板倉滉シャルケ加入決定「内田篤人さんのように感動を与えられる選手に」。東京五輪全試合に出場した守備のポリバレント
板倉滉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
強化責任者「アグレッシブな守備を見せ、攻守両面でヘディングも強い」。1年間の期限付き移籍。
東京オリンピック日本代表と日本代表に選ばれてきたDF板倉滉が8月19日(日本時間20日)、ドイツ・ブンデスリーガ2部のシャルケ04に1年間の期限付き移籍で加入することが正式に決まった。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティが板倉の保有権を持っていて、2019年1月から昨季まではオランダ1部FCフローニンゲンにレンタルされていた。ドイツでのプレーは初。シャルケでは2010年から2017年まで7年間在籍した内田篤人以来、4年ぶりの日本人選手となる。
マンチェスター・Cから今季1シーズンの期限付き移籍だが、シャルケに買取オプションがつく。ただクラブの公式発表では買取オプションについては明記しているが、「詳細について非公開とすることで合意している」ということだ。
板倉は次のように、内田“先輩”への感謝を口にしている。
「シャルケ04でプレーできることをとても嬉しく思います。内田篤人選手がいたからこそ、このクラブは日本でも有名です。内田選手のようにファンの皆さんに感動を与えられれば嬉しいです。クラブからの信頼を感じますし、最初のトレーニングが今から楽しみです」
また、シャルケのルーフェンス・シュレーダー・スポーツダイレクターは、「ずっとイタクラのことは追って、調査してきました」として、次のように期待を寄せている。
「彼は積極的でアグレッシブなディフェンスを見せ、とても良いポジション取りをします。攻守両面でヘディングの強さもあります。まだ24歳と若いものの、すでに多くの経験を積んでいて、私たちのチームに多くのプラスをもたらすでしょう」
板倉は1997年1月27日、神奈川県出身、24歳。187センチ・75キロ。川崎フロンターレのジュニア(U-12)からトップまで昇格し、川崎、ベガルタ仙台でプレー。2019年1月から昨季まで、フローニンゲンでレンタルされてきた。2021-22シーズンはセンターバックとしてリーグ全34試合フル出場を果たしている。
現地メディアによると、シャルケが1部昇格を果たした場合、400万ユーロ(約5億1000万円)で保有権を買い取ることができるオプションが付くという。
また川崎でのつながりも深い東京五輪日本代表のチームメイトでもあった田中碧はフォルティナ・デュッセルドルフでのプレーを選択。ブンデスリーガ2部での対決も注目を集める。
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[文:サカノワ編集グループ]