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「素晴らしい誕生日に」上田綺世が特長凝縮の23歳バースデーゴール!鹿島、横浜FMに2-0勝利

上田綺世。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

注目の上位対決、荒木遼太郎も決める。

[J1 27節] 横浜FM 0-2 鹿島/2021年8月28日/日産スタジアム

 J1リーグ注目の上位対決、鹿島アントラーズが絶好調の19歳MF荒木遼太郎と東京オリンピック日本代表FW上田綺世のゴールで、横浜F・マリノスに2-0の勝利を収めた。直近リーグ5勝1敗の鹿島はこの日敗れたヴィッセル神戸を抜いて暫定3位に浮上。一方、2位の横浜FMはリーグ14試合ぶりの黒星を喫した。

 上田はこの日が23歳の誕生日。1-0で迎えた30分、ピトゥカのスルーパスから抜け出すと、GK高丘陽平の股を抜くシュートを沈め、価値あるチーム2点目を奪ってみせた。

 ピトゥカとの阿吽の呼吸、背後を突くタイミングとスピード、そして冷静なショット……。22歳から23歳へ――上田の特長が凝縮されたゴールと言えた。

 ボール奪取からピトゥカが持ち上がり、「最初サイドで起点を作ろうと思った」と右サイドへ開く。するとそこからDF畠中槙之輔を引き出して、2対1の状況を作った。

「ゴールへのより近い選択肢をタイミングよく選べました。それを感じ取ったピトゥカがいいパスを出してくれたので、決めることができました」

 実に横浜FM相手に5試合・6ゴールと相性が良い。そして相手に前回対戦以来となる14試合ぶりの「土」をつけた。

「(横浜FMは得意という意識がある?)特にないですが、ハイラインだと分かっていましたし、動き出しの武器は生きやすいのかなと思います。(暫定3位だが?)順位はあくまでも暫定で、気にせず残り1試合ずつ、僕は僕のパフォーマンスを出して、チームを勝たせる準備や練習をして励んでいきたいです。それをチームみんなができたら、またこうして勝って、一つずつステップアップできるのではないかなと思います」

 上昇気流にあった横浜FMを相手に、自身のゴールで勝利を収めた。その23歳の誕生日について、鹿島の18番は、「たまたま誕生日でしたけれど、大事であり、貴重な勝利になりました。チームも勝ち、これから勢いに乗れると思います。素晴らしい誕生日になったと思います」と、素直に喜んだ。

 鹿島は9月1日・5日にルヴァンカップ準々決勝のグランパス名古屋戦に臨み、そして11日のリーグ戦はホームでアビスパ福岡を迎え撃つ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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