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怒るメッシ。前代未聞の保健所介入、ブラジル対アルゼンチン中止「なぜ試合開始まで待ったの?」

ブラジル戦が前代未聞の中止に。納得がいかない様子のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。(Photo by Alexandre Schneider/Getty Images)

「ホテルまで来て警告するべきだったのでは。説明できたはずだよ」

 カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選、ブラジル代表対アルゼンチン代表戦が9月5日にアレナ・コリンチャンスで行われたが、開始4分にブラジルの保健所が介入。アルゼンチンの選手が新型コロナウイルスの所定の検疫をパスしていないにも関わらず試合に出場したとして、強制送還にするため中止にした。

 あらゆるサッカー関係機関から疑問の声が上がるなど、いまだに波紋を広げている。

 そうしたなか国際サッカー連盟(FIFA)は9月6日、この件について調査を開始したと発表。「FIFAは、ワールドカップ予選のブラジル対アルゼンチンの試合が中断され、世界中の何百万人ものファンが、世界で最も重要な両国のカードを楽しむことができなかったことを遺憾に思います」との、『遺憾の意』を表明している。 

 日曜日のこの試合、新型コロナウイルスの規定に違反したとされる、イングランド・プレミアリーグ所属の3人を先発メンバーで起用したことにより中止となった。

 ブラジル代表はプレミアリーグから9人を招集したものの、クラブは選手を放出しないようにと“後ろ盾”があり、結局、誰も渡航しなかった。一方、アルゼンチン代表のエミリアーノ・マルティネス、クリスティアン・ロメロ、ジオヴァニ・ロ・チェルソの3選手がこの試合で先発出場。試合開始4分後、ブラジルの保健所がピッチに入って対応し、中止が宣告された。

 スペインメディア『マルカ』によると、アルゼンチン代表のキャプテンであるリオネル・メッシは、この規定違反についてではなく、決定のタイミングについて、「なぜ、私たちは3日前からここにいたのに。試合が開始されるのを待っていたのか?」と怒りを爆発させたという。

「ホテルまで来て警告するべきだったのではないか。それを説明することはたできたはずだよ!? そうすれば、しっかりメンバーの区分けもできた。これを今、世界中が見ているんだ」

 そのように衝撃の幕切れに、この夏の話題を独占した主役レオ・メッシも呆気にとらえ、途方に暮れるしかなかった。

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[文:サカノワ編集グループ]