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【名古屋3-0徳島】なぜ背中から手をかける!?好ゲームを壊した一発レッドカード

マテウス。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

VARもあるなか、明らかに不要なファウルで自滅。一方、金崎が嬉しい復帰弾!18試合目の無失点!!

[J1 28節] 名古屋 3-0 徳島/2021年9月10日/豊田スタジアム

 J1リーグ28節、名古屋グランパスがマテウスの先制PK、オウンゴール、そして金崎夢生の復帰PK弾で、徳島ヴォルティスに3-0の勝利を収めた。名古屋は3連勝、Jリーグ新記録となる18度目の無失点。一方、徳島はリーグ5連敗。

 それまで粘り強くかつアグレッシブに戦っていたものの、徳島は不要なファウル――ワンプレーでせっかく好ゲームを壊してしまった。

 50分、名古屋がキム・ミンテのキックから前田直輝が最終ラインの背後を突く。すると、GK長谷川徹がカバーに来ていたものの……DF岸本武流が前田の背中から肩に手をかける。さらに体を寄せたところ、前田が倒れる。

 西村雄一主審はDOGSO(ドグソ、決定機阻止)で、岸本にレッドカードを提示。主審はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)とも連絡を取り合い、判定を覆すことなく(ボールに対するファウルではないので三重罰からの減罰対象にはならない)、岸本に一発退場処分を命じた。

 52分、このPKをマテウスが冷静に沈めて、ホームチームが先制に成功。そして一度停滞したあとの83分には2点目を奪取。そして89分には、再び獲得したPKを金崎が決めて、名古屋が3-0で勝利を収めてみせた。

 それにしてもチームの悪い流れを象徴するかのような退場劇だった。ペナルティエリア内で後方から手をかけて相手を阻止する。長谷川が好守を連発していただけに、任せても良かった。岸本のファウルは不要としか言えなかった。

 徳島のダニエル・ポヤトス監督は試合後の記者会見で、「本当に難しい試合になりました。退場者が出るまではコントロールして戦えていました。そのあとも同じくコントロールできていましたが、(2失点目の)オウンゴールが一人少ない自分たちにとってはダメージになりました。最後までよく戦ってくれた選手たちを誇りに思います。退場とPKを与えてしまったことは、大きなダメージでした」と悔やんだ。

 一方、名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督は「慎重になりすぎたところもありましたが、そのあとスイッチが入り、さらに4点目も狙えた展開になりました。褒めていいゲームをできたと思います」と頷いた。

 金曜日開催のゲーム。勝った名古屋は暫定3位に浮上、一方、徳島は暫定17位のまま降格圏からの脱出に失敗した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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