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【名古屋】元日本代表GK楢﨑正剛氏が小学生に技を直伝!「形も大事、感覚も大切」

「アカデミーGKコーチ陣とオンラインで繋がりGKについて学ぼう!」講座に登場した楢﨑正剛グランパスアカデミーダイレクター補佐兼GKコーチ

全国の子供を対象にしたオンライン講座。「フロントダイブかXブロック、どちらがいい?」など具体的な質問にも答える。

 名古屋グランパスアカデミーは、全国の小学3年生から中学3年生のゴールキーパー、またゴールキーパーを志している選手を対象に、「アカデミーGKコーチ陣とオンラインで繋がりGKについて学ぼう!」講座を開催している。元日本代表GKの楢﨑正剛クラブスペシャルフェロー(兼アカデミーダイレクター補佐兼アカデミーGKコーチ)がオンラインで登場し「技」を伝授している。

 5月16日の第2回(小学生の部)では、 楢﨑氏、広野耕一アカデミーGKコーチが登場。1回目に続いて「シュートを止める」 テクニックについて解説し、最後は子ども達からの質問に応じた。

 楢﨑氏は子供たちに、次のように自身の経験を語った。

「肘は伸ばして前でボールを取るように言われると思いますが、僕は少し取りずらく感じたので、ちょっとだけ曲げて取るようにして上手くいくようになりました。みんなと同じ頃から、中学、高校と(コーチなどから)いろんなことを教わるなか、自分の中でも一番取りやすい形を掴んでいきました」

 一方、『おにぎり型』の手の形の基本形について、「何より後ろにボールが行かないようにすること。指にも力を入れないといけないし、一回でしっかりボールを掴むことも大切。いろいろ試していったが、最後はその基本的な形に行き着くと思う」と、基本の大切さを語った。同時に「形も大事だけれど、自分の感覚を掴むことも大切」と、何よりボールをたくさんキャッチすること、触れることが重要だと強調していた。

 最後の質問コーナーでは、「イタリアはフロントダイブ(シュートを打つなど足元へのブロック)、スペインやドイツではXブロック(体を大きく面[壁]にしてシュートを止める)で守る選手が多いですが、楢﨑コーチが使うならばどちらがいいと思いますか?」という具体的な質問も。

 楢﨑氏は「両方使えるようになるといいと思う。確かに国の文化やスタイルによって、プレー選択に違いは出てきます。ただ、状況によって、ブロックのほうがいいと思う場面、しっかり前へ行ったほうがいいと思う場面、それぞれあります。しっかり両方、練習したほうがいいと思う。僕個人はどちらかと言うと、前へ行くプレー(フロントダイブ)のほうが多かったかな。そのプレーが好きだったというのもあります」と語った。

 日本代表の”伝説”の守護神の言葉に直接触れられる貴重な機会。この講座は全4回(すでに受講者の受付は終了)で、23日、30日に小学生の部、中学生の部が行われる。

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[取材・文:塚越 始]

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