WE開幕、浦和Ｌ塩越柚歩が劇的決勝弾「思い切り足を振るだけでした」

菅澤優衣香の鮮烈ボレーが呼び水に。「いける、と思った」。

[WEリーグ １節] 東京NB １–２ 浦和 ／2021年９月12日／味の素フィールド西が丘

　日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が９月12日に開幕を迎え、日テレ・東京ヴェルディベレーザ対三菱重工浦和レッズレディースの一戦は、浦和が東京オリンピック日本女子代表にも選ばれた菅澤優衣香と塩越柚歩のゴールで劇的な逆転勝利を収めた。

　33分、植木理子のゴールで東京NBが先制に成功。ただそのあともホームチームが主導権を握るものの、決定機を決め切れない。そうしたなか、浦和がより圧力を強めて反撃を開始――。

　すると49分、安藤梢の鋭利なクロスに、菅澤が鮮烈ボレーで合わせて、１-１の同点に追い付く。

　そこからは互いに譲らぬ攻防が展開され、迎えた88分、菅澤のペナルティエリア内の仕掛けから、最後は塩越柚歩が思い切って右足を振り抜いて、ゴールネットを揺らしてみせた。

　まさに開幕に華を添えたと言える劇的ゴール！　昨季なでしこリーグ女王の浦和が、名門ベレーザから勝点３を獲得してみせた。

　塩越は試合後のメディア取材で、次のように決勝ゴールを振り返るとともに喜びを語った。

「素晴らしい最高な相手と、たくさんのお客さんが入ってくれたなか、自分が点を取れたこともですが、チームが勝てて、本当に良かったです。試合の入りからレッズがいい流れを掴んだものの先制点を取られてしまい、それでも後半に入りすぐ優衣香さんが決めてくれたことで『いける』と思っていました。（決勝点は）いいところにボールがこぼれてきて、思い切り足を振るだけでした」

　何よりベレーザというライバルを相手に、大きな力が湧いたという。

「ベレーザとの試合はすごく特別ですし、WEリーグ開幕戦ということで、シンプルに勝ち切れて、いい流れに乗っていけます。次のホーム開幕戦はすごく特別な試合。駒場スタジアムでの試合を楽しみにしています。しっかり勝ち切り、いい流れを続けられればと思います」

　次節、浦和は９月20日にホームの浦和駒場スタジアムでノジマステラ神奈川相模原と、東京NBは同18日にアウェーの長野UスタジアムでAC長野パルセイロ・レディースと対戦する。

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[文：サカノワ編集グループ]