レアル・マドリード復帰へ久保建英のXmasプレゼントはヴィニシウスの「スペイン国籍取得」
マジョルカでの久保建英。(Photo by Rafa Babot/Getty Images)
すでに二つの試験はパス!
スペイン1部レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウスは、これまでスペイン国籍の取得に向けて作業を進めてきた。クラブは今年のクリスマスまでには、その「国籍」が本人のものになることを願っている。
国によってケースは異なるが、スペインでは2年以上在住し、各条件をクリアすれば国籍取得が可能になる。ただし日本人は、日本の法律により認められない。
『ディアリオ・マドリスタ』によると、ヴィニシウスはすでにスペイン国籍取得のために必要な、スペイン語とスペインに関する基礎知識に関する二つのテストに合格しているそうだ。
レアル・マドリードは1年前からこのアタッカーの国籍取得に向けた作業を行ってきた。通常は6か月ほどで全行程が済むのだが、新型コロナウイルスの影響によりあらゆる作業が遅れているという。そしてクラブも「クリスマス=2021年末」までには、この話を一区切りつけたいと考えている。
レアル・マドリードでは現在、非EU圏の外国籍選手の3枠が埋まっている(ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトン)。そのため、日本代表MF久保建英(現RCDマジョルカ)、ヘイニエル(現ボルシア・ドルトムント)らが白い巨人のユニフォームを着てラ・リーガでプレーするためには、そもそもの「枠」が空いていない状況が続いてきた。
以前にはカゼミーロ、フェデリコ・バルベルデはこの国籍取得を完了している。そしてロドリゴとミリトンも申請作業を開始したと言われる。
21歳のヴィニシウスはレアルのトップチームでプレーして4シーズン目に突入。今季スペイン1部リーグではすでに4試合・4得点・1アシストと、昨季の得点数(3ゴール)を突破してキャリアハイに。新エースへと名乗りを上げ、クラブとしても不可欠な存在となりつつある。
左MFにヴィニシウス、右サイドあるいはトップ下に久保建英――。そんな夢のような布陣が実現する日が来るのだろうか。
ヴィニシウスのスペイン国籍取得が、こうして報じられている通り年内に決まれば、久保にとっても、やっと一つ懸念材料がクリアされる。今後の選択肢が確実に増える大きな“クリスマスプレゼント”となるのは間違いない。
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[文:サカノワ編集グループ]