【日本代表】「今もウルっと」森保監督が“涙目”と“スタンド挨拶”、そして”豪州撃破のプロセス”を語る
日本代表の森保一監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「ベースを確認しながら形や役割が少し変わるところをトレーニングから取り組み――」
[カタールW杯アジア最終予選 B組4節] 日本 2-1 オーストラリア /2021年10月12日19:10/埼玉スタジアム
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のグループB第4戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が田中碧の国際Aマッチ初ゴールと浅野拓磨のシュートからのオウンゴールで、オーストラリア代表に2-1の勝利を収めた。日本は2勝2敗、オーストラリアは3勝1敗。
4-3-3のシステムを採用した森保監督だが、この試合へのアプローチについて、次のように語った。
「これまでのベースの積み重ねがあったからこそ、今日もオーストラリア戦へ準備を進められました。ベースを確認しながら形や役割が少し変わるところをトレーニングから取り組み、オフ・ザ・ピッチでも密にコミュニケーションをとってくれて、いい準備をしてくれたことが今日の結果につながったと思います」
基本的な優先順位も選手たちには改めて強調した。ただ、それは森保ジャパンが貫いてきたことでもあるという。
「攻撃の優先順位として、ボールを奪ったあとできるだけ素早くゴールへ向かっていくこと、それができなかった時にはボールを保持しながらゲームを作っていくこと。選手たちのしてきた準備が反映されました。私が特別に何かをしたわけではありません。これまでの試合と一緒の準備をしながら、選手たちは意識を高く互いのイメージを合わせ試合に臨んでくれて、このパフォーマンスに直結しました」
そして田中碧と守田英正を据える遠藤航を含めた「3センターハーフ」については、「二人のコンディションがよく、彼らをどのように組み込むか」を考えたなかで決断したと明かした。
また、試合後には、スタンド前まで行ってサポーターに直接メッセージを届けた。その際、指揮官はこんなことを伝えたそうだ。
「今日の試合の応援ありがとうございました、とサポーターの皆さんに叫ばせていただきました。試合前から出迎えて選手を勇気づけてくれました。この厳しい戦い、最後まで踏ん張って戦えたのはサポーターの皆さんの後押しあってのことでした。そして、これからワールドカップの出場権をつかむため、厳しい戦いが続きますが一緒に戦ってください、一緒にカタールに行きましょうと伝えました」
さらには試合前の国歌斉唱の際、感極まるものがあり森保監督の目に光るものを捉えるシーンが、TVとDAZNで中継された。試合後のフラッシュインタビューでその件について質問されると、指揮官は次のように答えた。
「毎回君が代を歌って試合できることは、喜びと誇りに思っています。今もちょっとウルっとなりますけれど……。ホームで試合を戦うことができて、たくさんの日の丸を見ながら、たくさんの応援を受けていると感じながら君が代を歌わせていただいて、いつものように目頭が熱くなりました」
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[文:サカノワ編集グループ]