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ウーデゴールの告白。レアル・マドリードで「友達を作るのは簡単ではなかった」

アーセナルのウーデゴール。(Photo by Catherine Ivill/Getty Images)

一方で、セルヒオ・ラモス、クリスティアーノ・ロナウドらとの刺激的な日々に感謝。

 スペイン1部レアル・マドリードからイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCに今季完全移籍したノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールがこのほど、ノルウェーの「TV2」のインタビューに応じた。そのなかでレアル・マドリードでの刺激的な日々に感謝する一方、そのスーパースターの集まるチームでは「友達を作ることが簡単ではなかった」とも告白している。

 神童として将来を嘱望されたウーデゴールは16歳でレアル・マドリードに加入。当初はトップチームとセカンドチームを行き来したが、「どちらのチームでも厳しい時間を過ごしました。しかし、最高のメンバーと一緒にいることで、私は強くなれました。(セルヒオ)ラモスやクリスティアーノ(ロナウド)といった選手からいろいろなことを学び、マドリードにいたお陰で成長できたと感じています」と振り返っている。

 昨季もレンタルバックされて、白い巨人の一員としてプレーした。ただし、リーグ戦は7試合の出場にとどまり、そしてアーセナルへ期限付き移籍。そのトップ・オブ・トップの世界の中でも、マドリードは別格であると改めて痛感した。

「その最高のレベルでは、友達を作るのはそう簡単ではありませんでした。少なくとも、若くて他から来た人には無理でした。ドレッシングルームの文化が違っていました。(マドリードのような)ロッカールームに慣れるのは簡単ではありません。難しかったですが、そこで僕を強くしてくれたし、それを経験できて良かったです」

 そしてウーデゴールは、アーセナルのキャンプでは周囲の温かさに驚き、「そこには大きな違いがあると言っていいでしょう。私はアーセナルでとても幸せを感じました。アーセナルには、とても素敵なドレッシングルームがありました」と、同世代も数多くいて、ともに進化を望んでいける環境に感謝した。

 一方、セルヒオ・ラモスらとの生活も無駄にせず、「ノルウェー代表では、自分らしいキャプテンシーを大切にしていきたいです」と、レアル・マドリードでの経験を活かしたいとも語っている。

 そういえば、アーセナル加入直後、デビュー戦前の緊張する日本代表DF冨安健洋は、同い年のウーデゴールからの「大丈夫。今日は思い切り楽しむんだ」と声を掛けられて、一気に気持ちが解されたとも明かしていた。それぞれのいろいろな経験が、結びついていることも分かる。

 現在の若きアーセナルがミケル・アルテタ監督とともに、全員で切磋琢磨しながら進化を遂げている。そんなことが分かるウーデゴールの“告白”だ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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