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衝撃…FC琉球が樋口靖洋監督を解任「受け入れなければならない」。喜名哲裕ヘッドコーチ監督昇格

解任された琉球の樋口靖洋監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

さらなる上位進出を目指すと同時に、来シーズンに向けての準備のため。

 J2リーグのFC琉球は10月20日、18日付で樋口靖洋監督(HIGUCHI Yasuhiro) との契約を解除したと発表した。クラブは「目標のJ1昇格が厳しくなった今、直近の7試合の戦績(1分6敗)を踏まえ、今季のさらなる上位進出を目指すと同時に、来シーズンに向けての準備としてチームの立て直しを図るため」と説明している。併せて、喜名哲裕ヘッドコーチの監督昇格が発表されている。

 琉球は10月16日の34節・愛媛FC戦、0-1で敗退。これまでのリーグ戦の成績は15勝7分12敗の8位だった。

 樋口監督は1961年5月5日生まれ、三重県出身、60歳。J2リーグに昇格した2019年から琉球を率いて、ポゼッションスタイルを貫き2年連続残留を果たし、今季は上位争いに食い込んできた。

 樋口前監督は次のようにコメントしている。

「残り8試合を残してチームを離れることになり、チーム関係者、選手・スタッフはもちろん、 これまで応援していただいたファン・サポーターの皆様に大変申し訳なく思います。

 最後までやり切れなかったことは、本当に残念であり悔しい気持ちが強く残っていますが、 J1昇格の可能性がほぼ無くなったことと、直近の戦績の結果、責任は監督にあり、このクラブの判断は受け入れなければいけないものだと思っています。

 FC琉球では3シーズンに渡り指揮を執らせていただきました。 ホップ・ステップ・ジャンプとチーム力を上げ、3年後には J1にチャレンジするという目標をクラブと共有し、チーム作りを行ってきました。

 今シーズン、9月以降難しい試合が続き失速してしまいましたが、シーズンの2/3を昇格の可能性を持って戦えました。これは選手の成長と頑張り以外の何ものでもありません。

 ともに戦った選手・スタッフを誇りに思います。

 昇格という目標は叶いませんでしたが、『沖縄の青い空と海に似合う攻撃的なサッカー』を貫き、そのスタイルを積み上げ、クラブの礎となるものは築けたのではないかと思います。

 コロナ過の難しい状況にも関わらず、練習グラウンドを御提供いただいた自治体の皆様、いつも素晴らしいグラウンドを用意していただいた芝生管理の皆様、経済状況の厳しい中でもご支援をいただいたスポンサーの皆様、そしてスタジアムに足が運べないなかでも応援を続けていただいたファン・サポーターの皆様、本当にありがとうございました。

 今後のクラブの発展とFC琉球に関わる全ての皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。 これからは、FC琉球のファンとして大好きな沖縄を訪れたいと思います」

 琉球の倉林啓士郎会長は次のように解任の理由を説明している。

「樋口監督には、FC琉球がJ3リーグからJ2リーグへ戦いの舞台を移した2019シーズンから、クラブとして新しくレベルを試された難しく不安もある時期を3シーズン共に過ごしていただきました。

 いつもチームやクラブに対して献身的で、目の前の勝利のためにプロフェッショナルとして挑戦を続ける樋口監督のもと、チームは『沖縄の青い空と海に似合う攻撃的なサッカー』のスタイルを築き上げ、3シーズンを戦い抜いてきました。

 特に今シーズンはコロナウィルスの影響を受けながらも、開幕から素晴らしいパフォーマンスを発揮して、J1昇格の可能性を感じさせ、ファン・サポーター・関係者に感動と喜びを与え続けてくれました。 シーズン最後まで一緒に仕事をすることを楽しみにしていましたが、この数か月は私達が思い描いていたような結果にはならなかったことを、とても残念に悔しく思っています。

 樋口監督のこれまでの多大なる貢献にクラブを代表して感謝を申し上げたいと思います。 本当に有難うございました」

 クラブ公式サイトは12時30分現在、パンク状態となっている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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