元日本代表FW田中達也が新潟アカデミー生の直球質問に答える「プロになる人となれない人の違いは?」
新潟の田中達也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
点取り屋としての秘訣を伝授する!
J2リーグのアルビレックス新潟の元日本代表FW田中達也がこのほど、オンライン授業に登場して新潟のアカデミー生たちの質問に答えて、点取り屋の”極意”を伝授した。5月3日にYouTubeの新潟公式チャンネルで、その模様が公開された。
ビデオ会議システムを活用した今回の「特別授業」。まずMFとしてプレーしている選手からの「どのような練習をすれば得点を決められるようになりますか?」という質問に、37歳のストライカーは次のように答えた。
「まず何かしら、パスだったり、ドリブルだったり、シュートだったり、何か得意なことを一つ見つけて、徹底的に練習すること。そうすれば、怖い選手、相手が嫌がる選手になっていくと思います」
田中自身は「クロスに合わせるのが苦手でそこに取り組む一方、前を向いて仕掛けたり、スルーパスをもらったりする、ポジショニングをまず意識しています。もともとドリブラーでしたが、年齢を重ねるごとにプレースタイルがどんどん変わり、強味を生かすために、ポジショニングの良さで勝負するようになり、DFの背後を付く。その駆け引きで勝負しています」と語った。
また、15歳以下の具体的な練習について、「インサイドキック、インフロントキックの練習は絶対にしておいたほうがいい。インステップの強いキックは、大人になっていくと蹴ることができるようになります。インサイドやインフロトは、小さい頃にどれだけ蹴ったかが大事になるのではないと個人的に特に感じています。そこを意識しながら練習してほしいと思います」と強調した。
そしてドリブラーとして心掛けることとして、ドリブルをしている間の情報処理以上に、「ドリブルする前、そこで情報を得ておくこと。仕掛けてからは感覚が大事。そのためには練習で何度も繰り返して、自分の間合いを掴むこと。何回も失敗して、その感覚を掴んでほしいです」と、失敗を恐れないことが大切だと説いた。
さらには、「プロになる人となれない人の違いは?」という質問に、田中は次のように答えた。
「難しい質問。僕自身は18歳、高校3年生の時にプロを意識しました。それまでは大学でサッカーを続けるのだろうと思っていました。運も大事で、それは勝手に来るものではなく、毎日努力していると神様がくれるもの。だから、まずは上手くなりたいと思うことと、サッカーを楽しむこと。気付いたら、プロになるチャンスが目の前に来ている。そうやって自分はプロになれた。もちろん、ずっととても上手くてプロになれる選手もいます。みんなには、サッカーを楽しんで、上手くなること。その先にプロはあると思います」
そのように田中は日々の積み重ねの大切さを強調していた。
新潟公式チャンネルの同コンテンツでは、他にも様々な質問に、37歳の炎のストライカーが本気で答えている。
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[文:サカノワ編集グループ]