「監督解任が迫る」鎌田&長谷部のフランクフルト。ライプツィヒに劇的ドローも2部入れ替え戦枠と勝点で並ぶ
フランクフルトの鎌田大地(左)と長谷部誠(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
先発のうち10人が昨季から在籍組、「しかしなぜ昨年のように活躍できないのだろうか」。
[ブンデスリーガ 10節] フランクフルト 1-1 ライプツィヒ/2021年10月30日19:30(日本時間31日2:30)/ドイチェ・バンク・パルク
ドイツ・ブンデスリーガ10節、アイントラハト・フランクフルトはRBライプツィヒに劣勢を強いられながらもGKケヴィン・トラップを中心に粘り強く耐えて、後半アディショナルタイムの土壇場で追い付く劇的な展開により、辛うじて勝点1を獲得した。鎌田大地はフル出場、長谷部誠はベンチ入り。
バイエルン・ミュンヘンに勝利し、今回もCL出場組のライプツィヒから価値ある1ポイント――。とはいえ1勝6分3敗といまだ1勝しか挙げられずにいる。しかも順位は15位だが、入れ替え戦枠の16位FCアウクスブルクと勝点9で並んだ。
何より粘ってワンチャンスをモノにする戦いはできるのだが、攻撃の形をほとんど作れずにいる。エースのアンドレ・シウバ(ライプツィヒ)が抜けた後釜となる前線の新たなタレントが全くブンデス1部レベルでは通用せず、そこに課題を抱えているのは明らか。しかし仕方ないとも言えるが、オリバー・グラスナー監督の責任を問う声も強まっている。
地元メディア『フランクフルター・ルンドシャウ』はこのほど、「アイントラハト、オリバー・グラスナー監督の終焉、解任が迫る」と題し、ヨーロッパリーグを挟んだあとの今週末のグロイター・フュルト戦が、グラスナー監督の進退を賭けた一戦になると報じている。
同メディアは次のように指摘する。
「フランクフルトの戦いぶりに満足している人は一人もいないだろう。不安定で時に貧弱である。攻撃を展開できず、グラスナーの目指すスタイルは見えずにいる」
「驚くべきことは、ライプツィヒ戦の先発のうち新加入はラファエル・ボレしかいなかった。他の10人は前任のアディ・ヒュッター監督のもと、力強いパフォーマンスを見せてくれていた選手たちである。マルティン・ヒンターエッガー、鎌田大地、ジブリル・ソウ……しかし、なぜ昨年のように活躍できないのだろうか」
昨季VfLヴォルフスブルクを4位に導いただけに、その手腕は確か。ただフランクフルトの築いてきたスタイルとはやや対局に近いプレッシングタイプ(ラングニック派の一人)と言えた。
まず自身の理想的なスタイルで戦おうと試みたが上手くいかず、今は昨季の“良い時”に一時針を戻している感じだ。長谷部誠も貴重な戦力である守備は手堅いだけに、鎌田をゴールゲッターにするような手立てが必要か――。
4日のアウェーでのELオリンピアコス戦でヒントを掴み、グロイター・フュルト戦につなげる。そんな指揮官の対応力が改めて問われる。
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[文:サカノワ編集グループ]