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森保監督への推薦状。三笘薫の装填で生まれるシナジー。日本代表、今日メンバー発表

東京五輪のメキシコ戦でゴールを決めた、U-23日本代表での三笘薫。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

大迫勇也不在の前線、南野拓実「ゼロトップ」起用も選択肢に。

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の11月シリーズに臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバーが今日4日に発表される。森保一監督、反町康治技術委員長が14時からオンラインで記者会見を行い、その模様がユーチューブの『JFA TV』で中継される。

 日本はグループBで2勝2敗。6チーム中4位と厳しい状況に置かれる。今回は11日にベトナム代表、16日にオマーン代表と、それぞれアウェーで対戦する。

 オーストラリア戦で負傷したエースの大迫勇也が所属先のヴィッセル神戸で復帰できておらず、今回は招集が見送られそうだ。センターフォワードは最近招集が続く古橋亨梧(セルティックFC)、オナイウ阿道(トゥールーズFC)が担うことになるだろう。いずれも大迫不在時、「結果=ゴール」も残している。

 ただオナイウは最近リーグ6試合ノーゴールで、途中出場が続いている。また、イギリス発の情報によると、古橋は連戦による疲労も考慮し、直近のリーグ戦ではベンチスタートだった。

 この二人のコンディションによっては、また、対戦相手の状況や試合展開によっては、南野拓実(リバプールFC)を最前線に配置する「ゼロトップ」も選択肢に入るだろう。この布陣も森保ジャパンでは何度か採用されていて、プレッシング強度を保ちつつも、狭いエリアを攻略するのには効果的だ。

 そこで今回招集が期待されるのが、三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)だ。東京オリンピック日本代表として、メキシコとの3位決定戦(●1-3)でゴールを決めた活躍は記憶に新しい。

 最近の日本代表の左MFは、南野の起用が続く。しかし彼が不在であると“二番手”が乏しい状況が続いてきた。何より“本職”の選手が招集されずにいる。

 三笘はまさに左MFとして、切れのあるドリブル突破を武器に、現在ベルギー1部リーグ7試合・3得点・2アシスト、同国で公式戦通算12試合・6得点・4アシストと成績を残している(ユニオンの基本布陣は3-5-2)。

 長友佑都や中山雄太のサポートを受けて、思い切って仕掛けていく――。森保ジャパンの課題であったラインブレイクや人を追い越す動きなど、チームに多くの「動」をもたらせるはず。もちろん、ゴールへ向かっていく積極性も大きな武器だ。

 今夏まで在籍した川崎フロンターレのJリーグ連覇も大きな刺激になったに違いない。三笘というドリブラーを装填することで、日本代表の前線でこれまでになかったシナジーが起きていく。そんな楽しみな期待が膨らむ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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