ベンゲル「代表監督」で現場復帰示唆。名古屋の指揮官を引き受けた時のように――
アーセナル監督時代のアーセン・ベンゲル。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ドキュメント上映会の席で、「私は狂っている。だからこそ…」。
イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCを退任したあとサッカーの現場からは離れているフランス人のアーセン・ベンゲル氏(Arsene Wenger)がこのほど、将来的な「代表監督」としての復帰の可能性を示唆した。
ベンゲル氏は2018年に22シーズン務めたアーセナルの指揮官を退任したあと、FIFAのグローバル・デベロップメント部門のトップに就任。ワールドカップ(W杯)隔2年開催案の具体的な可能性などを検討してきた。
そうしたなか、ドキュメンタリ「Arsene Wenger: Invincible」が完成。そのプレミア上映会の席で、ベンゲル氏は今後についての話をしている。
メディア『ヴァンガード』によると、72歳になる名伯楽はそこで、将来的な現場復帰の可能性が決してゼロではないと語ったそうだ。
「私は狂っている、狂っているからこそ、狂った決断ができます」
「一般的に考えれば、『ノー』です。ただ、ある段階で、代表チーム(ナショナルチーム)を引き受けることはあるかもしれません。が、今はFIFAとのプロジェクトに関わり、最後までやり遂げたいとだけ思っています」
そのようにベンゲル氏は期間が限定された「代表チーム」であるならば復帰もあり得ると示唆。とはいえ現在、「全世界のあらゆる選手がチャンスを得られるオンラインのアカデミーを立ち上げたばかりです」と、FIFAのプロジェクトに十分なやり甲斐を十分に感じていると言う。
つまりASモナコで一時代を築きながら、そのあと、欧州のトップ・オブ・トップではなく名古屋グランパスへの監督という道を選択した。そこで一呼吸を置くとともにあらゆる幅を広げ、アーセナル時代へとつなげた。
あの時のように――。誰もが予期しえない選択をする可能性があるということだ。心身ともに相当な負荷がかかる仕事とはいえ、何度も噂されてきた日本代表を率いる時が、果たして来るのか!?
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[文:サカノワ編集グループ]