J2最下位の松本、山口戦勝利なるか。名波浩監督「決して下を向く必要はない」「幸いあとホーム2試合ある」
名波浩監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
他力にはなるものの、J2残留へ1勝1分ノルマ、2勝はほしい。ポイントを獲れれば光は射す。
[J2 40節] 松本 – 山口/2021年11月21日14:00/サンプロ アルウィン
J2リーグの松本山雅FCは11月21日、ホームでレノファ山口と対戦する。現在勝点32で最下位の松本だが、他チームの結果によっては19位以下が確定する。
ただしJ3リーグで現在首位のテゲバジャーロ宮崎は来季のJ2ライセンスが付与されていない。宮崎が2位以内に入った場合、J2・19位チームは「来季残留」できる。とはいえ現在19位のギラヴァンツ北九州との得失点(10差)を考えると、松本はライバルチームを勝点で上回っていくことが求められると言える。
11月14日のヴァンフォーレ甲府戦、松本は試合終盤に伊藤翔、阪野豊史のゴールで二度追いつきながら、結局2-3で敗れ8試合ぶりの勝利はならなかった。
名波浩監督は試合後の記者会見で、次のように語っていた。
「(試合後の選手の様子は?)頭は下がってしまっていたと思います。前日に北九州が勝ち、その意味でも、しがみつくために3ポイントを獲ることしか考えていませんでした。そこでこうしたゲームで、1(ポイント)も獲れなかったのはショックです。ただ選手たちに言ったのは、10試合、15試合前にこういう展開のゲームを増やさないといけなかったのですが、その時期であれば、もう0-3で負けていたようなゲームだったと思います。そこで1点返し、2点返し、自分たちの時間も何回かできて、決して下を向く必要はないと伝えました」
残り3試合に向けて――。
「しっかりコミュニケーションできて、球際、対人で戦える選手を積極的に起用すると選手たちには言っています。先ほども言いましたが10試合、15試合前からこういうゲームを続けなければいけなかったというのは大いなる反省点ですが、選手たちの危機感をもっともっと煽りながら残り3試合やりたいです。幸いホームで2試合ありますし、その地の利も活かしながらやっていきたいと思います」
残すは3試合。下位グループは混沌としている。もちろん理想は3連勝だが、19位も視野に入れると、ツエーゲン金沢とギラヴァンツ北九州が突き抜けてしまうとレースから脱落してしまう他力に拠るものの(SC相模原とは直接対決を残す)、1勝1分がノルマで、2勝はほしいところ。つまりは「1」ポイントを奪えれば、そこをキッカケに浮上への光は射す。
「突拍子もないことをやってバラバラになるのが最悪だと思います。今日の4バックと3トップ気味は前日練習でやっています。やったことを連続性、継続性を持ってやりたいですし、やってほしいです。
あと、ものすごく抽象的な言い方になりますが『気持ち』というのは大切になると思います。『もう動けないや』『声が出ないや』というくらいの姿を、アウェーまでもたくさん来てくれているサポーターの皆さんに、しっかりと見せないといけない。それがプロとしての姿。最後まで諦めない姿を示し続けなればいけないと思います」
2019シーズンには、J1で戦っていたクラブだ。松本がこの最終盤、クラブ一丸となった底力を示せるか――。
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[文:サカノワ編集グループ]