「失望の世界半周旅行」板倉滉、日本代表の出場時間なし。シャルケは不満！

今週末には同じ今季降格組のブレーメンと大一番！

　ドイツ・ブンデスリーガ２部シャルケ04に所属するDF板倉滉は、カタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選の11月シリーズに臨んだサッカー日本代表（SAMURAI BLUE）に招集されたものの、２試合ともベンチにとどまり出場機会を得られなかった。

　この扱いにシャルケの地元メディアが噛み付いた。

『デア・ヴェステン』は地球の半周となる約２万キロの移動をしながらも、今回の２試合・180分間で「１秒」もチャンスが与えられなかったことを指摘。シャルケはさすがに満足していないと報じている。

　記事では、シャルケのホームタウンであるゲルゼンキルヒェンからベトナムの首都ハノイまで8750キロ、ハノイからオマーンの首都マスカットまで4900キロ、そしてオマーンから再びゲルゼンキルヒェンまで5300キロ――計１万8950キロも移動した“旅行”になった、と憤る（サカノワ編集グループ注：日本のチャーター機はアムステルダム発、ロシア経由だったので、距離はさらにあった）。

　何よりシャルケは今週末、ともに今季２部に降格したヴェルダー・ブレーメンとのアウェーでの大一番（日本時間21日４:30開始）を控えているのだ。それだけに、この移動による板倉のダメージと時差ボケなどコンディション不良を心配している。

　24歳の板倉は昨季までオランダ１部リーグFCフローニンゲンでプレーし、一旦イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティに保有権が戻ったあと、改めてレンタルでシャルケへ加入。これまでリーグ10試合、DFBカップ１試合に出場している。日本代表では５試合・１得点。東京オリンピック日本代表にも選ばれている。

　シャルケは現在７勝１分５敗の勝点22で５位。一方、日本代表のチームメイトでありエースの大迫勇也（現・ヴィッセル神戸）が今季開幕直後まで所属していたブレーメンは５勝４分４敗の勝点19で８位。

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[文：サカノワ編集グループ]