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【移籍】板倉滉 争奪戦の本命はどこ!? バイエルン、仲介人と「非公式の交渉」

板倉滉。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

レバークーゼンより、ドルトムントのほうが優位!? しかし…。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部 ボルシア・メンヒェングラートバッハに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF板倉滉(Ko ITAKURA)が来季2025-26シーズンに向けた夏の移籍マーケットで、注目の一人となっている。バイエルン・ミュンヘン、バイエル・レバークーゼン、ボルシア・ドルトムント、アイントラハト・フランクフルトと、ドイツの強豪クラブがいずれも獲得を検討している。

 まずバイエルンは、フランス代表ダヨ・ウパメカノ、韓国代表キム・ミンジェがセンターバックを担ってきた。しかしウパメカノは負傷により離脱。キム・ミンジェはアキレス腱痛を抱えてきて、移籍の噂も出ているが、いずれにせよ1年間フル稼働するのは難しい状況になる。さらにユーティリティである伊藤洋輝も長期離脱中である。

『ビルド』によると、バイエルンは板倉サイドと「非公式の交渉」を行っているという。ただし、まだ正式オファーには至っていない。移籍金は1200万ユーロ(約19億円)になるという。

 バイエルンとしては、複数人考えている候補の一人という位置づけと見られる。ビルドアップに関与できる能力は高く評価されているが、スピードや守備強度の面を含めて、最終的にどのように判断されるか。

 一方、レバークーゼンは、ドイツ代表ヨナタン・ター(Jonathan Tah)が契約満了を迎える今季限りで退団する意向を表明。センターバックの補強が緊急課題となっている。ボルシアMGとは隣町であり、そのあたりも興味深い点に。

 また、ドルトムントは、4月にドイツ代表DFニコ・シュロッターベック(Nico Schlotterbeck)が左ヒザ半月板を損傷し長期離脱に。長谷部誠や鎌田大地とフランクフルト時代にともに戦っているニコ・コヴァチ監督が、板倉を欲していると言われる。香川真司らが活躍した歴史もあり、十分に考えられそうだ。

 レバークーゼンも、ドルトムントも、具体的なオファーの話は聞かれずにいる。ドルトムントあたりはバイエルンよりも先に“仕掛ける”可能性はあるか。ただ、ドルトムントは現在6位であり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できるかどうかは、移籍先として考えると判断基準の一つになりそうだ。

 一方、フランス、オランダ、イングランド、スペインのトップクラブから関心が寄せられているとも同メディアでは報じられてきた。まずマンチェスター・シティに加入しながらプレーできなかったプレミアリーグへの憧れも強いに違いない。

 CLでのプレー、プレミアリーグの舞台、タイトル獲得のチャンス、ビッグクラブでの出場チャンス……板倉が何を優先するかで選択は変わってくる。

 レバークーゼンはシャビ・アロンソ監督の去就が不透明で、すぐには動けない背景もある。当面は、まずドルトムントの動きが鍵を握っていると言えそうだ。

 そこでバイエルンが先にオファーを提示すれば、一気に決着が付く可能性も!?

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 板倉滉とボルシアMGは、2026年6月まで複数年契約を結んでいる。ボルシアMGは条件を満たすオファーがあれば、移籍金を得られる今夏のタイミングで放出する意向だ。