【浦和】キャプテン阿部勇樹、リカルド監督が明かす“誕生秘話”「判断は間違っていなかった」
浦和の阿部勇樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「今年の浦和は非常に一体感があり、衝突もほぼありませんでした」
[J1 37節] 浦和 – 清水/2021年11月27日14:00/埼玉スタジアム
J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が11月26日、オンラインによる記者会見に応じて翌日のホーム最終戦となる清水エスパルス戦に向けて抱負を語った。その中で、試合後に引退セレモニーを行う元日本代表MF阿部勇樹について、指揮官が就任1年目の今季、キャプテンに指名した経緯を語り、「判断は間違っていませんでした」と頷いた。
今季まず注目されたチームキャプテンの人選。指揮官は塩田仁とともにチーム最年長40歳になる阿部を指名、そしてボランチとして開幕のFC東京戦でスタメンにも抜擢。阿部は今季ファーストゴールを決めて、その起用に応えた。
リカルド・ロドリゲス監督は「ベテランだからという理由で選んだわけではありませんでした」として、次のように経緯を語った。
「クラブに到着して、まず選手たちを観察しました。振る舞いや仲の良さなどいろいろ見ていき、沖縄キャンプで、ある程度の時間を一緒に過ごしたあと、阿部選手をキャプテンに任命しました。ベテランだから、というわけではなく、彼の影響力、性格、そして人間性、そういったところを見て選びました。副キャプテンも同様です」
指揮官は阿部、そして副キャプテンに西川周作、宇賀神友弥、槙野智章の3人を選び、彼らのサポートに支えられたと言う。
「その判断は間違っていなかったと思います。今年の浦和は非常に一体感があり、衝突もほぼありませんでした。Jリーグで上位を目指しながら、ACL出場権獲得に向かって行けたのは、キャプテンたちのピッチ内外での力によるものでもあったと思います」
そしてその中心にいた阿部へ、リカルド・ロドリゲス監督は改めて感謝していた。
「非常に良かったと思います。ケガなどによって思うようにあまりプレーできませんでしたが、日々のトレーニングのなか、ピッチ内外で本当に力になってくれました。とても感謝しています」
さらに清水戦でのメンバー入りについては――。「そこは申し訳ありません。明日、ごらんになってください」と、小さく笑みを浮かべた。
※後日追記…本当にその点は申し訳ないのだが、という苦笑いでした。
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[取材・文:塚越始]