【C大阪】大久保嘉人が最後のヨシト節全開「セレッソは全て改善が必要」「例えば浦和レッズは…」。天皇杯・浦和戦で先発、ゴール奪えず
大久保嘉人(左)が槙野智章とユニフォーム交換。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ノーゴールで64分に交代。「もう、これでやられなくていいなと」。
[天皇杯 準決勝] 浦和 2–0 C大阪/2021年12月12日16:00/埼玉スタジアム
天皇杯・準決勝、セレッソ大阪の大久保嘉人が浦和レッズ戦で先発出場し、64分までプレーした。しかし試合は0-2で敗れ、これが20年のキャリアのラストゲームとなった。
39歳のストライカーは最前線で先発。抜擢された為田大貴とともにゴールをうかがったものの、思うようにチャンスを作れず。64分、売り出し中の加藤陸次樹と交代した。
「今日は本当にチームとして、なんもできませんでした。自分は辞めますが、セレッソは来季改善してやらないといけない。今季ずっとそう思っていたことなので、自分は応援していきたいです」
試合直後の心境は、「あぁ終わったなと。今日は負けて当然の試合で、どこかスッキリしたというか、でも、もうこれでやられなくていいなという思いも強かったです」と、彼らしく語った。
その“改善点”について問われると、「3日間語れますよ」と言い、次のように最後の“ヨシト節”を全開させた。
「浦和レッズは監督が代わり、スペインのやり方にして、あれだけ変われました。攻撃の時の立ち位置が明確で、誰がどこに立ち、そこにボールが入ってもイメージが浮かばなければ、寄っていったり、スペースを空けたり。
そういう全てのところで、セレッソには無駄に力を使っているところがあり、攻撃も守備もチグハグになり悪循環になっています。
攻撃ではセンタリングしかワクワクしなくて、どうやって合わせるのかを考えていました。それだけでは伸びないです。全てです。
頭を一回整理し、サッカーは点を取らないといけない。考えていかないと、トップには行けないのかなと思います。外から見て、どうなっていくのか。本当に応援しています」
最後は槙野智章とユニフォームを交換。ちなみに浦和の関係者には試合後、「浦和、大丈夫。必ず優勝するよ」と語っていたそうだ。
[文:塚越始]