広島FWパトリックが日本帰化を叶えられず!? 「残念ながら、うまくいきませんでした」
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自身のSNSでコメント。以前から日本代表への想いを抱いてきたが…。
サンフレッチェ広島のFWパトリックが5月5日、SNSのTwitterで日本への帰化申請が叶わなかったことを示唆する呟きをしたことで話題を集めている。
パトリックは同日、次のように自身のアカウントでコメント。
「僕はすごく望んでたけど、残念ながら変えることははうまくいきませんでした。日本の為にプレーできる何かチャンスはあるかなあ?I love japan(日の丸)」
パトリックは2013年に来日し、川崎フロンターレとヴァンフォーレ甲府でプレー。その後一旦帰国したあと、14年途中にガンバ大阪に加入するとリーグ19試合9ゴールを決めてJ1逆転優勝と3冠獲得に貢献。翌年にも12ゴールを決めて、さらに天皇杯連覇も果たした。
2016年に入り、パトリックは帰化と日本代表を目指すことを明言。日本に懸ける熱い想いを語っていた。
ただ、16年10月に右前十字靭帯と右外側半月板を損傷。全治約8か月と診断され、ブラジルで治療やリハビリに努めて、昨季途中に再来日を果たした。そして今季、ガンバ大阪からサンフレッチェ広島に移籍し、首位を行くチームで開幕から12試合7ゴールと、まさにエースの活躍を見せてきた。
日本に帰化するためには5年継続して在住し、小学3年生程度の日本語の読み書きの能力が必要など、いくつか条件を満たすことが必要だ。これまでラモス瑠偉氏、呂比須ワグナー氏が日本の高等教育などを得ず帰化してきたが(ブラジル出身だが闘莉王、三都主アレサンドロは日本の高校を卒業している)、その後は多くのブラジル選手が日本帰化を目指したものの、条件の「壁」に阻まれ希望を叶えられずにいる。特に日本語を「書くこと」が、非常に難しい関門になっているようだ。
パトリックは通算では来日6年目になるが……。もちろん、そう簡単(単純)な問題ではない。ただ日本のためになりたい――パトリックがその”熱い想い”のサッカー界への活用法を考えていきたい。
文:サカノワ編集グループ