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来季のJ1参入PO決勝『延長PK戦』“記載ミス”問題、年明けの実行委員会で協議へ

2019年のJ1参入プレーオフ決勝、1-1で引き分け残留を決めて歓喜する、湘南の齊藤未月。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

完全決着方式は「間違い」。

 Jリーグは12月23日、21日の理事会を経て承認された2022シーズンのJ1参入プレーオフ決勝の大会方式について、「90分で決着がつかない場合、延長さらにPK戦が実施される」と明記されていたが、これは“記載ミス”だったとする問題で、2022年1月の実行委員会と理事会で改めて協議されることになったと報告した。

 J1参入プレーオフは、新型コロナウイルスの影響で、この2年間実施されてこなかった。J2の3~6位チームチームがトーナメントを実施、その勝ち上がったチームとJ1の16位チームが「決勝」で対戦するというもの。

 近年の「決勝」は、J1・16位チームのホームゲームで一発勝負で開催。そして90分間戦い、引き分けであれば、「年間順位・上位」という理由で、J1・16位チームが残留するというレギュレーションだった。

 連戦を勝ち上がってきたJ2チームだが、最後に“引き分けでは負け”という高いハードルが待ち受けていて、ファンからは不平等さを指摘する声が圧倒的に多かった。

 一方、J1勢としては、AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)もあることから様々な面での不確定要素も多く、リーグ全体のバランスを鑑み、その入れ替えせ戦での優位性があるべきだと主張していた。

 そうしたなか今回、決勝は「90分で決着がつかない場合、延長さらにPK戦が実施される」と完全決着方式が採用されると明記。これで理事会も承認された。

 ところがこの発表のあと、Jリーグはこの記載が誤りであったとして、次のように発表していた。

「『2022 J1参入プレーオフ大会方式および試合方式について』に記載しております、 <試合方式および勝敗の決定>につきまして、改めて確認が必要な事項がございました。

 すでに情報発信いただいた皆様には大変ご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。

 内容の確認がとれ次第、改めてプレスリリースにてお知らせいたします」

 Jリーグの原博実副理事長はユーチューブの「JリーグTV」で、参入決定戦のレギュレーション変更の予定はなかったと明かした。

「J1参入戦の決定方法が『延長・PK戦』と記載されていましたが、確認したところ、それは『ミスだった』と分かりました。改めてしっかり丁寧に説明しないといけないと思います。

 いろいろな決定事項があったなか、その参入戦の決定方法について、今回議論されていません。我々のミスで、そう記載されたまま理事会を通ってしまいました。

 本来は変わっていないはずなのに、変わってしまっていて、その後の対応を大至急しています。改めてリリースされます」

 ということは、そもそも実行委員会はこの重要事項を議論せず、過去のレギュレーションのまま決定する予定だったということだろうか。不明点が数多く残る。

 1月の実行委員会では、特にJ2クラブの実行委員がクラブを代表し、しっかりこの点について主張、そして議論してもらいたい。ファンが納得のいく結論を出すことが求められる。 

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[文:サカノワ編集グループ]

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