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川辺駿、なぜプレミア移籍が実現?「今だから契約できた」ウルブスSDが言及。1月イングランド→2月グラスホッパー再レンタル

川辺駿。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

EU離脱後の労働ビザ発給基準により――。

 スイス・スーパーリーグ(1部)のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒに所属している日本代表MF川辺駿(KAWABE Hayao)が1月5日、イングランド・プレミアリーグのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCに完全移籍すると発表された。3年半の複数年契約。今月はイングランドで過ごし、来月(今月末)に再びグラスホッパーへレンタルされる。

 26歳の攻撃的ミッドフィルダーは、これまでスイス1部18試合・4得点・3アシストを記録。2021年3月の韓国代表戦で日本代表デビューを果たし、国際Aマッチ4試合・1ゴールを記録している。

 ウルブスは公式サイトで川辺獲得について、「昨年夏にサンフレッチェ広島からグラスホッパーに移籍し、欧州サッカー界でも印象的な活躍を見せ、今回、ウルブス初の日本人選手となった」と伝える。

 そのうえで、ウルブスのテクニカルディレクターであるスコット・セラーズ氏は次のように川辺獲得の経緯を語っている。

「ハヤオは私たちが何度もチェックしてきた選手であり、今シーズン本当によくやってくれています。彼は攻撃的な中盤の選手で、とてもエネルギッシュで、ハードワークし、高いクオリティを持っています。

 今年彼はグラスホッパーで本当に輝いていて、チームもとても上手くいっています。

 イギリスの国際的な選手との契約基準により、ハヤオは今月中にイギリスのクラブと契約できる選手でした。ただ将来的に契約できなくなる可能性があったため、今回契約することを決めました。

 ハヤオはスイススーパーリーグが冬休みに入っている1月をブルーノ(ラージ監督)のグループで過ごし、ここまでグラスホッパーにとって重要な選手であったため、そこでシーズンを終えるため戻ることになるでしょう」

 そのようにイギリスのEU離脱(ブレグジット)に伴う、労働ビザの発給条件により、この移籍が実現したということだ。果たして、2022-23シーズンにウルブスでプレーすることになるのか。

 川辺は1995年9月8日生まれ、広島県出身の26歳。178センチ・70キロ。A型。これまでのキャリアは、広島高陽FC U-12 ― サンフレッチェ広島ジュニアユース ― 広島ユース ― 広島 ― ジュビロ磐田(期限付き移籍) ― 広島 ― グラスホッパー。

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[文:サカノワ編集グループ]

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