STVV加入の香川真司が記者会見で決意。「強い思いや情熱を感じて」、Jリーグ復帰も考えたが欧州での挑戦継続を決断

ワールドカップイヤー、日本代表入りへも「常に目標に持っている」。

　ベルギー１部シント＝トロイデンVV（STVV）への加入が決定したMF香川真司が１月11日、オンラインによる記者会見を行った。32歳のアタッカーは、「非常に興奮していますし、早く現地でプレーしたいです。監督とも話をさせていただいて、これからやっていかなければいけないことが非常に多くあると思います。自分の持っている全てをこのチームに捧げたいです」と、新天地に懸ける思いを語った。

　まず元日本代表エースが、このSTVVを選んだ理由について次のように語った。

「ギリシャで契約解除合意したあと、立石（敬之 CEO）さんから話をいただいて、強い思いや情熱を感じ、挑戦したい気持ちになり『行きます』と話をさせていただきました。昨年の夏からＪリーグに復帰する選手が増えて非常に盛り上がっているなか、僕自身も考えるところはありましたが、ヨーロッパに残りチャレンジしたい気持ちがシンプルに上回り、この決断を下しました」

　そのようにＪリーグからもオファーがあったものの、欧州での戦いを選んだと明かした。

「何よりサッカー選手として、ただただ成長し続けたいです。そういう感覚と自信があり、この挑戦を選びました。それをピッチで証明しなければいけない。言葉ではなくピッチで証明していきたいです」

　STVVでは多くの日本人選手がプレーする。力を合わせて、より高みに向かいたいと言う。

「僕も初めて同じチームで日本人選手とプレーするので、新鮮でワクワクしています。強い野心を持って挑戦してくると思うので、切磋琢磨し合い、僕も刺激を受けて成長できると感じていますし、一体感を持って上へ進んでいきたいです。一緒になって戦っていきたいです」

　PAOKではリーグ１試合しか出場できなかった。それだけにピッチで“結果”を残したいと強調する。

「去年１年プレーしていなかったので、まず単純にプレーしたい。自分の力を証明したいです。そのためにやるべきことを徹底し、このチャレンジを楽しみ、日本人選手とともに一つでも上へ行けるように成長していきたいです」

　そして立石CEOは「新しい香川真司」に期待する。香川自身もそれに応えたい意向だ。

「チーム、監督が変われば、求められるものも変化していきます。もっともっと変化・進化していきたいですし、チャレンジをしていきたい。自分を大きく成長させていく、新たな自分自身を築けていけると思います」

　一方、日本代表への思いは変わらない。

「この２年間、代表には絡んでいませんが、その思いは強く感じています。ワールドカップイヤーでもあるので、その目標は常々持っています。この１年のパフォーマンスが重要視されると思いますので、そこでやっていくことをイメージしてやっていますし、目指している場所ではあります」

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[文：サカノワ編集グループ]