リバプール南野拓実「ブレイクは時間の問題」恩師がオーストリアからゲキを飛ばす
日本代表の南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
RBザルツブルクで半年間、南野を信頼して起用。「リバプールの攻撃的な6つのポジションをすべてプレーできる」
オーストリア1部リーグRBザルツブルクFCのジェシー・マーシュ監督がこのほど、イギリスメディア『デイリー』のインタビューに登場し、イングランド・プレミアリーグのリバプールFCに所属する南野拓実のザルツブルク時代のエピソードを語るとともに、リバプールでの今後に期待を寄せた。
今季からザルツブルクを指揮するアメリカ出身の指揮官は南野について「賢く、非常に器用な選手だった」と回顧する。
「私がこのクラブに来た時、私たちのやろうとしていることに対してタキ(南野の愛称)が大きな役割を担うだろうと思いました。彼は賢く、非常に器用な選手でしたから。彼は大きく感情を出すことはありませんが、フットボールをよく理解し、どのようにラストパスや駆け引きを生み出せばいいか理解している選手です」
マーシュ監督は、「(南野がリバプールで)ブレイクするのは時間の問題だ」として、その先、レギュラーポジションを掴むなど確固たる地位を築くことを期待した。
「リバプールでは彼より才能や経験のある選手が多くいます。なのでタキがグループの中で地位を確立するのには多少の時間がかかるかもしれません。ですが時間が経つに連れて彼の理解度も増して、リバプールの攻撃的な6つのポジションにおいて、全てでプレーすることが可能だと思います。
賢く非常に器用な選手ですから。リバプールでのトレーニングで彼は周りに非常にいい印象を与えていると聞きます。ゲームでまだ良い方向に動いていないだけです。多少の時間が必要になってくるかもしれませんが、私はタキが非常に熱意があり、常に最善の方法を見つけられる選手だと知っています。リバプールでまずブレイクするのは、時間の問題でしょう」
そのように25歳の日本代表アタッカーのファーストブレイクは近いと確信していた。
南野はリバプールで公式戦7試合(229分)に出場してゴール、アシストは記録できずにいる。だがマーシュ監督が話すように、南野を評価する上では、短期間のみならず、長い目で見守ることも大切になりそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]