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新外国籍選手の入国問題、具体的進展なし「JFAとともに政府と協議」。NPB・Jリーグ新型コロナウイルス対策連絡会議で村井満チェアマン

浦和加入が決まっているスウェーデン代表モーベルグ。来日の目処がいまだ立たず。(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)

キャンプ実施に向けた目線合わせが行われる。

 NPB(プロ野球)とJリーグ合同による第46回新型コロナウイルス対策連絡会議が1月11日に行われ、オミクロン株の拡大が広がるなか、これから本格化するキャンプの対応について協議が行われた。会議のあと、NPBの斉藤惇コミッショナー、Jリーグの村井満チェアマン、専門家チームの賀来満夫氏(東北医科薬科大医学部)、三鴨廣繁氏(愛知医科大大学院)がオンラインによる合同記者会見を行った(舘田一博氏[東邦大医学部]は学会参加のため記者会見は不参加)。

 その質疑のなかで、日本政府が水際対策として、外国人の新規入国停止の措置をまず2月末まで継続する方針が示されたことについて、村井満チェアマンは次のように語った。

「今回の連絡会議の場では、サッカー界として抱えている懸案として、この水際の問題、外国籍選手の入国であり、また2月1日のサウジアラビア戦後の2週間待期期間(川崎フロンターレと浦和レッズの選手がFUJI FILM SUPERCUPに出場できない)という、リーグに及ぼす問題が存在していることは話させていただきました。

 こうした問題は、関係している省庁が多岐にわたります。外務省、法務省の入国管理局、スポーツ庁、厚生労働省、内閣府。広範にわたり感染症だけの狭義の世界で捉えるのが難しく、今日具体的に連絡会議の場で何か方針や答申が示されたわけではありません。サッカー界として、こうした懸案があると報告させてもらったことにとどまりました」

 そのように、今回は報告のみで、専門家チームに意見や協力を求めることはなかったそうだ。

 村井チェアマンは今後の方針について、次のように語った。

「当然リーグに影響を及ぼす可能性がある問題に関しては、JFA(日本サッカー協会)とともに政府と協議していくスタンスです。具体的に進捗、進展があったわけではありませんが、昨年もJヴィレッジなどJリーグバブルで、40人以上の選手をリーグとしておあずかりしてしっかり管理し、様々な検査、対策を講じてきた実績もあります。こうしたものをしっかり説明しつつ理解を求めて、プロセスをJFAととともに進めていきたいです」

 そのようにJFAと足並みを揃えて、政府に働きかけたいという意向が示された。

 今回はキャンプの実施方法について目線が合わせが行われたとのこと。プロ野球では有観客での実施が予定されている。

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[文:サカノワ編集グループ] 

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