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「令和鎖国だな」日本代表FW大迫勇也にも影響、神戸オーナー三木谷氏が新規入国禁止継続で激怒!「これは明らかに憲法違反」

大迫勇也 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」

 ヴィッセル神戸のオーナーである楽天グループ代表取締役会長兼社長最高執行役員の三木谷浩史氏が1月11日から12日にかけて、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株の感染拡大に伴う水際対策で、外国人の新規入国禁止措置を当面2月下旬まで継続するという日本政府の決定について、SNSで怒りを爆発させた。

 三木谷氏はツイッター(アカウントは @hmikitani )で11日、「今朝の岸田総理の発表 今更、新規外国人を入れないことになんの意味があるのか? 判断があまりに非論理的すぎる。日本を鎖国したいのか?」「令和鎖国だな」とつぶやいて、この決定に疑問を投げ掛けた。さらに、この措置による弊害についても指摘していた。

 そして12日、日本代表の試合開催による「矛盾」にも言及。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の1月27日・中国代表戦、2月1日・サウジアラビア戦の埼玉スタジアムでの2連戦は、「高い公益性」によって開催が認められた。しかし、日本代表に招集された国内組の選手(神戸であれば大迫勇也の招集が見込まれる)はその後、2週間の隔離が必要ということが条件となった。

 三木谷氏の怒りは、次第にヒートアップしていく。

「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」

「そもそも給与もこちらが払ってるのに、代表に出して拘束。話にならん」

「そもそも政府に日本にいる人間がサッカーの代表戦に出たというだけで、行動を制限する法律的な権利はないと思う。裁量行政の濫用だ」

 日本のサッカー界にとっては、これも死活問題に。JリーグサイドはJFAとともに政府に働きかけたいという方針で、村井満チェアマンも11日の段階では具体的な動きを起こしていないと説明していた。

 感染者数は増加しているものの、例えば東京都内の都基準の重症者数は4人と変わらず。もちろんこの先は読めない状況ではあるが、サッカーをはじめプロスポーツ選手のような行動を追跡できる「新規入国者」と「感染拡大」が全く別問題であるのは明白だ。

 このままでは、コロナでサッカー界が“潰される”。三木谷氏の叫びもまた紛れもなく現実を捉えている。

「何度もPCR testをして入国を認めた選手と試合。重症化しにくいオミクロンが主流。国民の80%以上がワクチン接種済み。なんの公益??これは明らかに憲法違反だと俺は思う」

 日本人帰国者の受け皿確保の優先など、政府の言い分ももちろんある。一方、Jリーグクラブの多くがこの措置継続について“明らかにおかしい”と感じているのも事実。Jリーグ、JFAはこの三木谷氏の「声」を受け止め、政府との1日も早い妥協案を探ることも求められる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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