湘南の今季目標『5位以内』。山口智監督「根拠はあります」
2022シーズン、湘南の新加入選手と山口智監督(中央手前)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「勝点55、勝利を前提に得点数も45から50点を目指す」
J1リーグの湘南ベルマーレが1月13日、平塚市内のホテルで2022シーズン新体制発表会を開催した。新スローガンは「BELIEVE」。『V』をブルーに染めている。また昨季途中からチームを率いる山口智監督は、新シーズンの具体的な目標に「5位以内」と設定した。
昨シーズンは7勝16分15敗(36得点・41失点)の勝点37の16位でギリギリJ1残留を果たした。その途中で山口監督がコーチから昇格していた。そして昨季から更新し、クラブ史上最長5シーズン目となるJ1のステージを戦う。
そこで山口監督は「根拠はあります」として、「5位以内」を目標に掲げた。
「上位を目指していきたいと思います。根拠はあります。ただその思いだけでは無理ですし、選手・スタッフがその『できるのではないか』という思いが大切で、これまでやってきたことをベースにたくさんの積み上げができるのでないか。そういうものを信じてやっていくことが、上位への一つの道筋だと思っています。
簡単でないことは分かっています。これまでも残留争いを続けてきました。なかなか勝てなかった現状があります。そのなかで芽生えてきたもの、やってきたものの成果を考えると、まだまだ上を目指さないといけないし、目指せると思いますし、覚悟を持ってやりたいです」
そして新シーズンのミーティングで、山口監督は選手、さらにフロントスタッフにも、「覚悟を持ってやってほしい」と伝えたという。もちろん誰もがその覚悟を持っている。その思いを「二段階」上げてほしいと要求した(監督自身は5段階上げるとも)。
そのうえで、指揮官は次のように目標を掲げた。
「上を目指すには勝利を挙げなければつながっていきません。具体的には、5位以内を目指します。
選手たち、クラブにも伝え、共有しています。シーズンが終わった時にそこを目指すわけで、それができる根拠、選手、スタッフがいます。僕の責任は大きいですが、目指せると感じています」
その“根拠”について改めて問われた指揮官は、次のように語った。
「昨年7勝しかしていません。0-0と1-1で16の引き分けがあり紙一重で、そこ大事であると分かっていますが、そこへのこだわりをまず持ちたい。5位から8位のチームと比較すると、そこでの引き分けを勝ちにしていきたい。
失点数が少ないとほめられたこともありますが、勝利につながっていません。そこもシビアになる必要があります。勝点は55、勝利を前提に得点数も45から50点を目指そうという話はしています」
そのように山口監督はベクトルを「J1残留」ではなく、「勝利」そして「上位」に向けて、そのための戦いを追求していくことを強調した。
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[文:サカノワ編集グループ]