マン・C、バルサ移籍…松井大輔が「見栄えはいいが、意味ない」と警鐘を鳴らす。“ヒーロー”になってこそ出世できる。内田篤人と語り合う
松井大輔。(C)SAKANOWA
DAZNに出演、「そのチームのヒーローにならないといけない。そこで確立したものを持ち、別のチームに移籍していくもの」。
DAZNの「内田篤人 フットボールタイム」がこのほど更新され、ゲストに元日本代表MF松井大輔(現・Y.S.C.C横浜フットサル)をゲストに招き、ヨーロッパでプレーする日本人選手のパフォーマンスチェック、さらには青森山田の優勝で締めくくった全国高校サッカー選手権のレビューなど、最新のトピックスや注目選手について、元日本代表のチームメイトである内田と松井が語り合った。
そのなかで今冬のJリーグからベルギーリーグへの移籍が決まった、DF渡辺剛(FC東京→KVコルトレイク)、DF町田浩樹(鹿島アントラーズ→ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)、MF坂元達裕(セレッソ大阪→KVオーステンデ)と、それぞれの活躍へ期待を寄せた。
一方、FCバルセロナBチームに移籍していた元鹿島の安部裕葵が、日本に帰国していて、間もなく新天地が決定しそうであることも話題に。
そこで松井はJリーグから名前のある“ビッグクラブ”に移籍し、結局、Bチームやレンタル移籍に回る形について、「見栄えはいいけれど、そのあとがない」と警鐘を鳴らした。
「(安部について)俺はバルセロナBチームに行っても意味がないと思っていた。普通のチームに行ったほうがいい。デカいチームのBチーム、あるいは『マン・Cと契約しました』とか、見栄えはいいけれど、そのあとがない。レンタル、レンタルになれば、いずれにせよレンタルの選手のまま。
そのチームのスター、ヒーローにならないといけない。そこで確立したものを持って、別のチームに移籍していくもの。自分のチームが育てた選手なんだと証明してからでないと」
松井は京都サンガF.C.からフランス1部ル・マンFCに移籍。その高度なテクニックで現地で『ル・マンの太陽』と絶賛され、そこで欧州主要リーグのリストに載り、その後は常にオファーが寄せられた。
松井はドイツ・ブンデスリーガ1部時代のシャルケ04でプレーを続けた内田についても、その通りだったはずだと言う。
「『シャルケのウッチー』だったわけでしょ。レンタルでもなんでもない。そこでマン・Cからのレンタルだったら、今のウッチーではなかったかもしれない。ずっとシャルケにいて、ずっと活躍している選手、『ウチのチームのウッチーだ』って応援するわけだから。レンタルの選手だったら……とはなるよ」
そのようにキャリアアップを目指しながらも、レンタルやBチームでのプレーを前提としたメガクラブ移籍のリスクの大きさを指摘していた。
内田は「なるほど。なかなか難しいですね。移籍のタイミング、選ぶ国とかね」と、時代背景やトレンドによっても変わってくる状況について言及していた。
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[文:サカノワ編集グループ]