冬の欧州移籍市場、最終期限迫る。日本代表MF守田英正、鎌田大地は来夏?久保建英のレンジャーズ行は…
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
前田大然、旗手怜央、井手口陽介…。ポステコグルー監督のセルティックが計画的な“引き抜き”に成功。
ヨーロッパ主要リーグの冬の移籍マーケットが1月31日または2月1日で期限を迎える。新型コロナウイルスの影響で、再び無観客試合や大規模な入場者数の制限がかかったため、大きな動き(投資)はあまり見られずにいる。基本的には、負傷者あるいは想定外が起きているポジションなど、ピンポイントでの補強にとどまっている。
そうしたなか前横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督が率いるスコットランド1部セルティックFCは、Jリーグがこの時期にちょうど契約更新の時期であるのを生かし、元同僚の前田大然、さらに旗手怜央、井手口陽介と日本人3選手を補強。いずれも1月のウインターブレイク明けから、さっそく存在感を示している。
さらにスイス・スーパーリーグ(1部)のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒに所属している日本代表MF川辺駿がウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCに加入。両クラブは提携していて、保有が“親元”のウルブスに移った形だ。今季残り期間は、引き続きグラスホッパーでプレーする。労働ビザの問題もあり、果たして、川辺が実際に戦力として必要とされたのか、ビジネスのためなのか、そのあたりは今後見守りたい。
一方、ここ最近のマーケットが開くたびに移籍の噂が出ているポルトガル1部CDサンタ・クララの日本代表MF守田英正だが、イングランド・チャンピオンシップ(実質2部)のハル・シティAFC、トルコ1部ガラタサライSK、そしてポルトガルの名門FCポルトが獲得に動いていると言われてきた。ただしマーケットの締め切りが近づくなか、守田は日本代表の活動に合流。この最終予選に集中していると強調していた。今冬の移籍の可能性はゼロではないが、来夏の市場でのステップアップを目指すのが基本線と見ていいようだ。
アイントラハト・フランクフルトのMF鎌田大地も、昨夏のマーケットで、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFC、スペイン1部セビージャFCなどが獲得を検討。しかしオファーには至らなかった。
ドイツメディアは、現在も「複数のプレミアリーグのクラブ」が目をつけていると報じる。ただ、このタイミングで負傷してしまったこともあり、移籍するのであれば、やはり次のシーズンオフのタイミングになるか。鎌田は2023年6月まで、フランクフルトと複数年契約を結んでいる。
そしてスコットランド1部リーグ首位のレンジャーズFCだが、スコットランドのメディア『デイリー・レコード』は今回の移籍市場の補強ポイントについて「右ウイング」だと強調。そこでレアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の久保建英を推薦していたのだ。しかも、レンジャーズはリストアップしているだろうとも見ていた。
するとレンジャーズはこのほど、マンチェスター・ユナイテッドの19歳の左利きのウインガーであるコートジボワール代表FWアマド・トラオレを約4か月のローン契約で獲得した。
まさに、久保と同世代である左利きの右ウイングが、レンジャーズに補強されたのだ。となると確かに久保が“新戦力候補”に入っていたのは本当だったと言える。同時にトラオレの加入により、久保のスコットランド行きの可能性は消えたと見ていいようだ。
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[文:サカノワ編集グループ]